開幕ローテ入りも大津亮介が語る「6番中6番目」 小久保監督の“保留”発言に明かした闘争心

みずほPayPayドームで調整する大津亮介【写真:竹村岳】
みずほPayPayドームで調整する大津亮介【写真:竹村岳】

19日の2軍戦後、指揮官が語った「いったん持ち帰る」

 去年に続き、開幕ローテの“ラスト1枠”を自らの力でつかみ取った。「毎年(開幕)ギリギリまで僕は何も言われないので。メンタル的には鍛えられました」。大津亮介投手はそう笑いつつも、これまで口にすることのなかった闘争心を明かした。

 19日のファーム・リーグ広島戦(タマスタ筑後)で先発した大津は、6回途中3失点と決して納得のいくマウンドにはならなかった。この日現地視察した小久保裕紀監督は、右腕の開幕ローテ入りについて「いったん持ち帰る」と言及。その3日後の22日には「大津まで含めて、6人決まりました」と明かしたが、首脳陣が最後まで悩んだ様子が窺えた。

 2025年シーズンも“滑り込み”の形で開幕ローテに加わった右腕は、指揮官の言葉をどのように受け取ったのか。大津が語ったのは、大きな“野望”だった。「僕はもうそこしか狙っていないので」――。

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続きの内容は

開幕ローテで大津が上しか見ない「真の標的」とは
指揮官の保留宣言に大津が動じなかった「静かな自信」
開幕ローテ後、大津が目指す「最高の舞台」での野望

「やっぱり開幕ローテに入らないと、1年間回り続けられないので。まずは最初の6人に入る。そこからは調子の波が人それぞれにあると思うので。自分はしっかりと良いパフォーマンスを維持して、6人の中での“順位”を上げていく……。僕はもうそこしか狙っていないです」

開幕ローテ入りも…大津の冷静な自己分析「6人中6番目」

 大津が口にしたのは、「6人中6番目」という現状の自らの立ち位置だった。開幕投手に決まっている上沢直之投手をはじめ、大関友久投手、カーター・スチュワート・ジュニア投手、松本晴投手、徐若熙(シュー・ルオシー)投手と大津の6人が名を連ねる開幕ローテ。その他にもWBCに参戦していたリバン・モイネロ投手や、虎視眈々と先発の機会を狙う東浜巨投手、尾形崇斗投手もいる。シーズンが開幕してからも当然、争いは続いていく。

 そんな状況でも、大津の心は波立つことはなかった。「(ローテ入りを)言われるのを待つだけだなと思って。しっかりと去年後半のようなピッチングができれば、もう一度戦えるという自信はあるので。信じて待っていました」。周囲を気にすることなく、ただ自らの投球に集中することで“朗報”を手繰り寄せた。

 開幕ローテ入りは1つの目標ではあったが、それだけが全てではないことは分かっている。「あくまでスタートなので。ここからもっと信頼度を上げられるように。また日本シリーズで必要とされるような投球や成績を出せるように頑張るだけです」。シーズンを通してチームに貢献することこそ、何よりもの“野望”だ。

「去年の日本シリーズからここまで、あっという間でしたね。『ああ、また始まるんだな』と。今は6番目の評価ですけど、僕は上しか見ていないので。しっかり示したいなと思います」

 過去一番の投球を見せつけた昨年の日本シリーズ。最高の舞台でかみしめた歓喜を再び味わうために――。大津の2026年シーズンがいよいよ始まる。

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)