前田悠伍が振り返る“1か月” 侍J戦の夜…父の言葉にすら背を向けた「言わんといてくれ」

20日の阪神2軍戦で復帰した前田悠伍【写真:竹村岳】
20日の阪神2軍戦で復帰した前田悠伍【写真:竹村岳】

2月22日の侍ジャパン戦で6失点「実力がない」

「野球……。野球って楽しかったよな?」。“ドツボ”であることを打ち明けてから1か月が経った。前田悠伍投手は今、何を感じながら日々を過ごしているのか。少し時間が経ったからこそ振り返ることができる、侍ジャパンとの一戦。滋賀から駆けつけた父親の言葉に「ほんま言わんといてくれ」と背を向けた夜――。暗闇の中で“光”を見出そうとしているのは、ノートに記されていた大先輩の金言だった。エリート街道を歩んできた左腕が味わう、苦悩から再生までのストーリーを紐解く。

 昨年12月から千賀滉大投手のもとで自主トレを行い「誰よりも練習した」という自信を胸に、宮崎へやってきた。フォーム面で試行錯誤が続くが、時間は待ってくれない。競争の渦中に身を置き、2月22日を迎えた。野球日本代表「侍ジャパン」を相手に、1回2/3を投げて7安打6失点。「実力がなかったです」と、厳しい結果を真っすぐに受け止めた。自身の状態を「ドツボ」とすら表現した“挫折”の春季キャンプだった。

 3月にはオープン戦での先発予定も控えていたが、体調不良で登板を回避。その後はリハビリ組に合流し、2軍戦のマウンドに上がれるまでに状態は回復した。「大好きな野球を楽しもうって決めました。結果は絶対についてくると思って、これからまた頑張っていきたいです」。そう語ってから1か月。左腕がありのままの現状を語った。

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この先で分かる3つのこと

侍戦6失点「投げていて気持ち悪い」左腕の告白
父に放った「ほんま言わんといて」図星だった夜
今永昇太のノートに見つけた“復活の兆し”

図星を突かれた父親の言葉「ほんま言わんといてくれ」

侍ジャパン戦で6失点を喫した前田悠伍【写真:栗木一考】
侍ジャパン戦で6失点を喫した前田悠伍【写真:栗木一考】

今永昇太との自主トレ…当時のノートに見つけた“兆し”

(竹村岳 / Gaku Takemura)