東浜巨の本音「苦しかった」 感情を押し殺した1か月…マウンドで“毅然さ”を貫いた理由

  • 記者:竹村岳
    2026.03.21
  • 1軍
まっさらなマウンドに一礼する東浜巨【写真:竹村岳】
まっさらなマウンドに一礼する東浜巨【写真:竹村岳】

20日の阪神2軍戦に前回登板「前向きな内容でした」

 マウンドを降りても、ベンチの奥に姿を消すことはなかった。91球で交代を告げられ、後輩にバトンを託す。当然のように交わしたハイタッチには、東浜巨投手が「毅然さ」を貫く理由が凝縮されていた。礼に始まり、礼に終わる。感情を押し殺して戦い抜いたこの1か月間。背番号16が打ち明けたのは、「苦しかった」という本音だった。

 20日、ファーム・リーグの阪神戦(タマスタ筑後)。開幕前最後となる登板で、東浜はひとつの答えを出した。春季キャンプからテーマに掲げていた「出力」の向上。この日、最速148キロを計測した右腕は手応えをこう口にする。「暖かくなってきたら球速が出るというものでもない。(きっかけを)探してきた結果というか、積み重ねだと思うので。いいものは見え始めているし、僕としては前向きな内容でした」。7回途中2失点という結果以上に、今後につながる“何か”を見つけたのは確かだ。

 昨オフに国内FA権を行使した上でホークス残留を決断した。6月には36歳を迎えるプロ14年目。並々ならぬ覚悟で開幕ローテーション入りを目指してきた。限られた枠を奪い合う競争。結果に一喜一憂してもおかしくない中で、右腕の佇まいは常に凛としていた。「苦しかったですよ」。そう語る東浜にとって、大切にしているルーティンは、自身がプロ野球選手であることの何よりの“証”でもあった。

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7回の守備を終えたナインを迎える東浜巨【写真:竹村岳】
7回の守備を終えたナインを迎える東浜巨【写真:竹村岳】

怠らなかった“当たり前”「チームの士気が下がるので」

(竹村岳 / Gaku Takemura)