栗原陵矢と柳町達は「当然不安になる」 村松コーチが感じる“もどかしさ”…主力に求める「結果と内容」

栗原陵矢(右)と柳町達【写真:竹村岳】
栗原陵矢(右)と柳町達【写真:竹村岳】

OP戦13試合で2得点以下は8試合…気になる打線の「湿り具合」

 2026年シーズンの開幕まで残り9日。野手部門の“ヘッド格”、村松有人野手チーフコーチはあえて厳しい言葉を口にした。「結果と内容、どちらもないと当然不安になるし、こちらサイドとしても『何を評価すればいいのか』というのも難しくなるので……」。若手に向けた苦言ではない。主力として期待する2人に対しての“リアルな評価”だった。

 17日の中日とのオープン戦(みずほPayPayドーム)を5-1で制し、4試合ぶりの勝利を収めたホークス。ここまで13試合を終えての総得点は「41」で、1試合当たりの得点は「3.15」だ。零封負けを喫した4試合を含め、2得点以下に終わったのが半数超の8試合。勝敗を問わないオープン戦とはいえ、打線の湿り具合は少なからず気になるポイントだ。

 村松コーチに聞いたのは、開幕まで10日を切った段階で、現状をどう捉えているか――。返答はこちらの想像よりも“深刻”なものだった。「もっともっと結果を残すというところは必要かなと。もうのんびりしている場合ではないので」。続けて挙げたのは、栗原陵矢内野手と柳町達外野手の名前だった。

会員になると続きをご覧いただけます

続きの内容は

栗原陵矢と柳町達…主力だからこそあえて口にした“苦言”
村松コーチが求めるイヒネの姿勢「ギラギラをもっと」
「当然レギュラーではない」開幕9日前に下したシビアな評価

「柳町も(例年)この時期は状態が悪いとはいえ、実績からすればもっと結果を出さないといけないというか……。栗原もそうですけど、当然レギュラーというわけではないので。状態が悪いなりにも結果を残すというところは必要かなと思います」

 2人の名前を口にしたのは、もちろん期待値の高さの表れだ。ここまで柳町は打率.241、1本塁打、3打点。栗原も打率.194、0本塁打、1打点と本来の姿からは程遠い状態だ。

村松チーフコーチが断言「当然レギュラーではない」

 小久保裕紀監督は14日のDeNA戦後、栗原についてこのように発言した。「(状態が)上がってこなければ、ショート今宮(健太)、サード(野村)勇というのも考えないといけないかもしれないので。力のある選手なので、最後は上げてくるとは思っていますけどね」。あえて口にした“可能性”。そこに指揮官の思いがにじんでいた。

 村松コーチはもう1人、アピールを続けている若手野手の名前を出した。「イヒネはきょう(17日)打ちましたけど、守備や走塁で『残りたい』という思いが当然強いですし、ギラギラしたものが見えているので。そういう選手が1人でも多くというか、(他の選手も)もっと出してくれたらなとは思いますよね」。

 21歳の姿勢と比較すると、レギュラーとして一人立ちを期待する主力に”物足りなさ”を感じているという。

「ちょっともどかしいというか、流れのままになんとなくやってしまっているのかなと。『きょうはこれをやるんだ』という姿がちょっと見えづらい選手もいるのかなとは思いますね。どこで判断されるかというのは選手によって違いますし、こちらとしても何を評価すればいいのか難しくなるので」

 17日には柳田悠岐外野手が病院で首の精密検査を受けた。小久保監督は回復ぶりを強調したが、村松コーチは「まだやってみないとわからないので。一過性で痛みが取れたのかもしれないですけど、やったらまた痛む可能性もある」と慎重な姿勢は崩さない。

 長いシーズンを考えれば、何が起こるかわからない。それは故障者が続出した去年を考えても明らかだ。現場のナンバー2が口にした不安が、「良き薬」となるかどうかーー。それはシーズンが終わってからわかるだろう。

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)