開幕投手伝達の直後…笹川吉康が呼ばれた監督部屋 問われた“目標”「何が必要か?」

  • 記者:飯田航平
    2026.03.01
  • 1軍
笹川吉康と小久保裕紀監督【写真:竹村岳】
笹川吉康と小久保裕紀監督【写真:竹村岳】

「打」の輝き以上に指揮官が求めたもの

 上沢直之投手に開幕投手の伝達がされた直後、小久保裕紀監督の部屋に呼ばれたのは笹川吉康外野手だった。チームが台湾から宮崎に戻った2月27日。指揮官は遠征の疲れを取るよりも先に、23歳の外野手にどうしても確認しなければならないことがあった。

 26日に行われたWBC台湾代表との交流試合で豪快な一発を放った笹川。その放物線は今季の飛躍を期待させるものだったが、試合後に小久保監督が口にしたのは“苦言”だった。「そのあたりはそろそろクリアしないと」。指揮官が指摘したのは、二塁走者の笹川が三遊間のゴロで判断を誤り、三塁で憤死した「ミス」についてだった。

 翌27日、宮崎の宿舎の自室で、小久保監督はスーツを着替えることもなく笹川と向き合った。わずか20分ほどの会話。その時間はひたすら濃密だった。23歳の主砲候補が見つめ直した自らの立ち位置。2026年シーズンを戦い抜くための“道筋”がはっきりと見えた瞬間だった。

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(飯田航平 / Kohei Iida)