10日は筑後でフリー打撃&ノックで軽快な動き
昨年11月に腰を手術し、現在もリハビリを続けている中村晃内野手が10日、今後の見通しを明かした。同日は筑後のファーム施設で調整。屋外でのフリー打撃では約40分間にわたってバットを振り続け、一塁のポジションで受けたノックでも軽快な動きを披露した。
小久保裕紀監督は1月16日に筑後を視察した際、「体が健康なら開幕でベンチ入りするのは100%間違いないので。焦らずにやってくれという話はしました」と中村晃に声をかけたことを明かした。S組の選手が続々と宮崎のキャンプ地に合流する中で、プロ19年目のベテランは何を思うのか――。口にしたのはリアルな現状と、強い責任感の滲む言葉だった。
「現状はまだまだです。宮崎(キャンプ)に合流する可能性はだいぶ低いとは思いますね。そこまで状態が上がっていないので。(練習を)見ている人は『いい感じだね』と言ってくれますけど、試合(に出場する)って考えると、そこまでの状態にはないです」
中村晃が明かしたのは、冷静な自己分析だった。S組の合流期日である第4クール初日の14日以降は紅白戦や対外試合がスタートする。基準はあくまでも試合に出られるかどうか。その観点から、2月は筑後で自らの状態を上げることに専念するつもりだ。
有馬トレーナーが語った現状「自主トレくらいの強度」
一方で、中村晃のリハビリに付き添う有馬大智リハビリアスレチックトレーナーは状態をこう説明する。「順調にはきています。今はちょうど自主トレくらいの強度でやれている段階だと思います」。時間で言えば1か月の“ラグ”がある状況だが、手術当初の状態を考えれば、確実に前進しているのは間違いない。
有馬トレーナーがさらに言葉を続けたのは、中村晃の“姿勢”についてだった。「多少やり過ぎちゃうところがあるので。自分の中で(ギアを)上げるタイミングを探しているような感じです」。宮崎合流について慎重な判断を下した一方で、中村晃の練習強度はむしろ上がっているという。
「そうやって上げていかないと。いつまでもここ(筑後)で休むわけにはいかないので。ちょっと“危ないところ”というか、(限界)ギリギリのところを攻めていきたいとは思っています」
小久保監督から絶大な信頼を寄せられているからこそ、その思いに応えたい――。患部の状態を悪化させることなく、出力を上げる難しいラインを見定めているのが現状だ。
「とにかく全力でできるところまで状態を上げていくことが、次の段階になるのかなと思います」。そうキッパリと言い切った36歳。シーズン開幕の瞬間には何としてでもグラウンドに立つ。その覚悟は揺るがない。
(長濱幸治 / Kouji Nagahama)