19日に自主トレを公開…契約最終年への決意
愛弟子の能力を信じているからこそ、あえて突き放した。19日に大分県・佐伯市での自主トレを公開した柳田悠岐外野手。「若くてイキのいい選手がいるので。そこに負けないような気持ちがテーマです。そういう選手に負けなければ、自分もまだいけるんじゃないかなと思ってやっています」。その目に映っていたのは、今季6年目を迎える23歳の笹川吉康外野手だった。
周囲からは大きな期待を込めて「ギータ2世」と呼ばれている笹川だが、そのポテンシャルとは裏腹に1軍定着には至っていない。昨季は26試合の出場にとどまった。「頑張ってはいますよ」。後輩をそう評した柳田は、真剣な表情でこう続けた。
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続きの内容は
柳田が愛弟子に伝えた「教えられないこと」とは?
契約最終年の柳田が抱く「3年ダメなら終わり」の覚悟
柳田が断言…笹川が一流になる「たった1つのきっかけ」
「あとはコツというか、自分で殻を破るしかないと思うので。野球はどうしても感覚ですからね。結局は『己の力』です。そこは教えられることじゃないので。人よりバットを振る。それしかないと思います」
笹川を認めるからこそ…「もう素晴らしい」
2023年から自身の自主トレに同行(2024年は体調不良のため不参加)している笹川の姿を間近で見てきたからこそ、一流になれる可能性は大いに感じている。「能力はもう素晴らしい。野球に取り組む姿勢もいいですし、トレーニングもしっかりやれているので」。お世辞抜きで後輩のポテンシャルを称えた。
自身が定位置をつかんだ際はどのような感覚だったのか。「僕はどうなんですかね。本当に運が良かったというか……」。柳田の言葉は謙遜でもなんでもない。「あとはきっかけ1つが掴めれば、本当にいけると思います」。レギュラーへの距離は確実に縮まってきている。その“わずかの差”を埋めるのは、笹川本人の力でしか成し遂げられない。
柳田自身も危機感をもって2026年に臨んでいる。「(去年までの)2年ダメやったんで。『3年やって一人前』って言うじゃないですか。3年続けてダメやったら、もう終わりでしょ。なので、すごく大事な1年になると思います」。これまでになく強い言葉で覚悟を示しつつ、「試合に出られれば結果を残す自信はあるので」と闘志を燃やしている。
柳田にとって2026年は7年契約が切れるシーズンでもある。弟子の存在は特別だからこそ、自らの力でプロの世界を切り開いていってほしい。落ち着いたトーンの口ぶりからは、確かな願いが感じられた。
(長濱幸治 / Kouji Nagahama)