近藤健介が語る“YouTube始動と批判” 「グサッとくる」…SNS時代に伝えたい思い

鹿児島県徳之島で自主トレを公開した近藤健介【写真:長濱幸治】
鹿児島県徳之島で自主トレを公開した近藤健介【写真:長濱幸治】

単独インタビュー最終回のテーマは「YouTubeと批判」

 鷹フルが全4回にわたってお送りしてきた近藤健介外野手の単独インタビュー。最終回のテーマは「YouTubeと批判」についてです。新たな試みを始めた思いと、新たに就任したプロ野球選手会長としての“覚悟”を聞きました。

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 昨年末、自身のYouTubeチャンネル「こんちゃんBASE」を新たに開設した。すでに4本の動画が公開され、普段は見られない素顔をファンに届けている。現役選手では珍しい取り組みを始めたきっかけは、近藤の強い思いからだった。

「結構な労力もいりますし、最初は面倒くさいなと思ったんですけど、説得されました(笑)。でも、よくよく考えたらそういう取り組みも大事かなと。『野球は楽しくて夢がある』というのを普段のプレーで伝えるのも大切なんですけど、中継や取材で伝わる情報以外の部分も見てもらえたら。本当に毎日楽しくやっているのを、興味のある人に楽しいんでもらえたらなと思いました」

 プロ野球という華やかな世界の裏には「リアルな現実」もある。成績が振るわなければ批判も受ける。それは“現役最強打者”の呼び声高い近藤でも例外ではない。リスクを承知したうえで始めたYouTube。近藤が明かしたのは、1人の野球人としての“本音”だった。

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続きの内容は

選手会長として近藤が挑む「SNSの闇」とは
批判を気にしない近藤も「堪えた言葉」とは
強い覚悟を持って始めたYouTubeの「真の目的」
ファンの声援に両手を上げて答える近藤健介【写真:長濱幸治】
ファンの声援に両手を上げて答える近藤健介【写真:長濱幸治】

昨年12月にプロ野球選手会の会長に就任

「僕自身はあまり批判を気にしないタイプですけど、本当に『グサッ』とくるようなことも言われますし……。僕らは一生懸命、仕事をしている。批判は付き物……じゃいけないんですけどね」

 近藤は昨年12月に日本プロ野球選手会の第11代会長に就任した。近年の大きな問題となっているのが、SNSによる誹謗中傷だ。誰もが気軽に情報を受け取り、また自由に発信できる環境になったことが、新たな“闇”を作り出しつつある。

「コメントしづらい部分ではありますけど、ファンの方もチームを熱く応援されるからこそ、負の感情も生まれる。精彩を欠いた選手が叱咤されるのはしょうがないと思います。でも、度を超えちゃうと選手を守るという意味でもダメなのかなと。今はSNSをやっていない人の方が少ないと思うので。どうしても目にしちゃいますしね」

 選手をめぐる誹謗中傷被害は後を絶たない。プロ野球選手会の会長として、そして一野球人として“現代”と向き合いながらも、勝ったのは野球に対する純粋な思いだった。

「当然『野球に集中しろ』という人もいるでしょうけど、現役選手だからこそ見せられるものがあると思うので。プロ野球選手がどういう生活をしているのか、どれだけ楽しい世界なのか。そういう“夢”を届けるのもいいのかなと思います」

 火のない所に煙は立たないが、野球の魅力を伝えるためにあえて火の粉に飛び込む――。そんな勇気もまた、超一流選手だからこそ持ちうるものだ。新たなチャレンジには、近藤の“覚悟”がにじんでいる。

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)