――宇野選手は、7月31日に右肘関節内側側副靭帯再建術(トミー・ジョン手術)、9月17日に左尺側手根伸筋腱腱鞘再建術、ならびに左TFCC(三角線維軟骨複合体)縫合術を受けた。9月は2度目の手術だった。
「トミー・ジョン(手術のリハビリ)期間もあるので。入団前に痛めていた左手首も含めて、100%で復帰できるようにですね」
――練習は現状どこまでできている?
「捕球体制(に入る練習)だったり、足腰(を鍛えるトレーニング)中心です。(故障のない)下半身は本当にすごく元気ですし、すごく前向きに取り組めていると思います」
――石見選手(右膝痛)は?
「バランスボールの上でのティー打撃など、できることに取り組んでいる感じです」
――木下勇人選手(左膝痛)は?
「一生懸命頑張っていますよ。患部の状態を見つつ、一進一退な感じです。やれることをやっていますね」
■若鷹に見てほしかった“一流の姿”
――中谷コーチは怪我があまりない現役生活だった。この2年間、どんな思いで選手たちと向き合っていた?
「だからこそ伝えられることもあるなというか。そもそも怪我をしないための考え方や取り組みだったり。しっかり対話を重ねてリハビリを進めることもですね」
――2025年シーズンの記憶に残っている瞬間。
「『一流選手はこれくらいやっているんだぞ』ということを、若い選手が目で見て学ぶことができたことですかね。リハビリだけじゃなくて2軍選手もですけど。姿勢もそうですし、(練習の)量もですね」
――たくさんの主力がリハビリ組に合流した。
「今宮(健太)さんがきている時は、ノックを宇野だったり中澤(恒貴)がプレーを見て、直接話したりする時間もあった。バッティングでは柳田(悠岐)さんがきた時、他の選手にも同じメニューをやらせてみたりもしました。自分自身も一流選手はあれだけやっているんだと改めて感じました」
ーーリハビリコーチとしてうれしかった瞬間は?
「それこそ正木(智也)の復帰ですね。シーズン中の復帰が厳しいかもしれないとなったこともあった中で、1軍の試合に最後出ることができたので」