「このままだと死ぬほど苦しい」 板東湧梧の諦めない覚悟…最後まで貫いた“ファンのため”

  • 記者:竹村岳
    2025.10.27
  • 1軍
板東湧梧【写真:竹村岳】
板東湧梧【写真:竹村岳】

2軍ではタイトルを獲得も…右腕が自覚していたこと

 強烈な感情を胸に抱いたのは、1年前のことだった。「このままだったら、死ぬほど苦しいだろうな……」。2025年シーズンも含めて、2年連続で1軍登板なし。偽りのない胸中を明かしていた。

 ソフトバンクは27日、板東湧梧投手に対して来季の契約を結ばない旨を通達したと発表した。

 1軍はパ・リーグ連覇を成し遂げたが、最後まで声はかからなかった。ウエスタン・リーグでは21試合に登板して9勝2敗、防御率2.48。最優秀防御率、最高勝率のタイトルを手にするなど結果は残したが、1軍の舞台で勝負できるだけの内容ではないことは、右腕が一番理解していた。「『これでは上がれないだろうな』っていう試合がやっぱり多いです」。最後の1軍登板は2023年9月30日だった。

 思い悩んできたのは、出力面だ。かつて150キロ台を誇った直球は140キロ前半にとどまり、甘く入れば痛打された。あらゆる面からきっかけを探し、新しい自分を作ろうとしてきた。そして2024年の戦いが終わったオフ、ある感情が胸に湧いてきた。板東が口にした言葉には、抱き続けた苦悩が表れていた。

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タマスタ筑後で練習する板東湧梧【写真:竹村岳】
タマスタ筑後で練習する板東湧梧【写真:竹村岳】

筑後で何度も目にした最後まで残って練習する姿

(竹村岳 / Gaku Takemura)