外野手・イヒネに斉藤和巳監督の本音「個人的には…」 投手陣へ突きつけた“最大の課題”

斉藤和巳監督【写真:森大樹】
斉藤和巳監督【写真:森大樹】

イヒネが「7番・右翼」で出場

 ソフトバンクの2軍は24日、秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」の広島戦に1-0で勝利した。打線はザイレン内野手が4回無死満塁から犠飛を放ち、1点を先制。先発の大野稼頭央投手は6回を4安打5奪三振無失点。7回以降は内野海斗、岡田皓一朗、相原雄太の育成3投手が1イニングずつを無失点に抑え、1点を守り抜いた。指揮を執った斉藤和巳3軍監督の主なコメントは以下の通り。

――先発の大野稼頭央投手が6回無失点。
「全体的に良かったと思います。3年目で、今年から2軍で少しずつ投げるようになって。1軍も経験したというところで、ここからですね。投球内容は、もちろん色々まだ課題はありますが、その経験を来年以降にどう生かせるか。プエルトリコ(のウインターリーグ)にも行きますから、色々な経験もできるわけで。来年どれだけ成長できるか。みんな楽しみにしているピッチャー。今年で上(1、2軍)のレベルで投げることに慣れてきた感じはありますよね」

――イヒネ・イツア選手が外野を守った。
「元々高校の時もやっていたみたいですし、久々だったけどね。専門的なコーチから見ると、細かいところは色々あるとは思いますが、持っている能力やセンスは感じました」

ーー初回の先頭打者でいきなり打球が飛んできたが、上手にこなしていた。
「まあ本格的に外野をやっていく上では、細かいところは色々詰めていかないといけないとは思います。外野もやりながら、一番はショートとして育ってくれるのが一番良いでしょう。ただ、今後のことやチーム事情も考えて、色々とオプションというところもあるでしょうし。チャンスが広がるわけで、そういったところをやっていくのも無駄にはならないと思います。ただ個人的には、ショートとしてやって欲しいなとは思います」

――3番手で投げた育成の岡田皓一朗投手は、1回無失点。前日のドラフト会議では3位で大商大の後輩・鈴木豪太投手が指名された。
「本人と話していないので分かりませんが、後輩は支配下ですから。先輩としての意地もあるとは思いますし。それが彼にとって良い方向にいけば良いと思います。先輩も後輩も関係ないですから、この世界は」

――きょうは制球が少し乱れていた。
「良い球とそうでない球がはっきりしてしまうところはあるよね。でもこれは岡田に限らずで、結局ここにいる選手たちは、そのあたりの精度がまだ足りないからここ(2軍)にいるわけで。みんな長所は持っている。でも長所をどれだけ伸ばしても、ピッチャーが最終的に問われるのはコントロールになる。そこは絶対に行き着くところなのかなと」

――9回に投げた相原雄太投手も2四球。
「みんなそうです。アバウトなコントロールで抑えられるボールがあれば、ショートイニングなら問題なくできる可能性はありますけど。でも1軍の中継ぎ、勝ちパターンのピッチャーを見たら、ある程度のコントロールは最低限持っているわけで。間違ってはいけない場面、状況、カウントで投げ切れる。そういう感覚も大事。今はただただ一生懸命投げている中で、色々なことを覚えていってくれたらいいですね」

(森大樹 / Daiki Mori)