試合前に伝えた「振り絞る姿、見届けてもらえれば」 川瀬晃が口にしていた“偽らざる本音”

  • 記者:福谷佑介
    2025.10.21
  • 1軍
ガッツポーズを決め雄叫びをあげる川瀬晃【写真;加治屋友輝】
ガッツポーズを決め雄叫びをあげる川瀬晃【写真;加治屋友輝】

ファンへの感謝「応援は自分を奮い立たせてくれる」

 勝利の女神を、野球の神様を、またしてもこの男が振り向かせた。スタンドから巻き起こる「YAH YAH YAH」の大合唱。2死満塁の絶好機で打席に立ち、チームを日本シリーズ進出に導いたのは、今季幾度となくチームを救ってきた川瀬晃内野手だった。

 2-1で勝利した20日のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第6戦。同点の5回、先頭の山川穂高内野手が四球で出塁すると、2死となってから牧原大成内野手と周東佑京内野手が連打で続いて塁が埋まった。「本当にいい意味でプレッシャーをかけてもらって、打席に入っています。応援っていうのは自分を奮い立たせてくれるものなので」。川瀬ならなんとかしてくれる――。期待に満ちあふれたファンの歓声に背中を押された。

 初球はフォークを見送ってボール。2球目は真っ直ぐを見逃し、1ボール1ストライクになった。運命の3球目。「狙うとかは正直なくて、本当によく反応できたと思います」。達のフォークを捉えた打球は右翼前に弾み、結果的に試合を決める決勝打となった。本拠地にこだまする大歓声の中で、一塁ベース上でド派手なガッツポーズを決めた28歳は雄叫びをあげた。

 極限まで集中し、無我夢中だった。「1打席目にチャンスで凡退してしまっていたので。自分が打ったというよりは、ファンの方々のすごい声援のおかげで打たせてもらった。(ガッツポーズは)本当に覚えていないんです。僕の力だけじゃ打てなかったのは間違いないです」。チームメート、首脳陣、スタッフ、そしてファン……。ホークスに関わる全ての人の思いを乗せた一打には、表には出さずに抱えていた悔しさと、試合前に明かしていた“決意”が込められていた。
 

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この先で分かる3つのこと

・スタメンを外れた川瀬が語っていた「偽らざる本音」とは
・試合直前、決意と共に伝えた「見届けてもらえれば」
・決戦前夜。決勝打に繋がった「あの瞬間の映像」

「スタメンじゃなかったから今日はいいや、とかはない」

小久保監督も絶賛「代えの効かないスーパーサブ以上」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)