打ちまくる佐倉侠史朗の“明確な課題” 「アウトにはなったけど…」斉藤和巳監督も認めた姿勢

斉藤和巳監督【写真:森大樹】
斉藤和巳監督【写真:森大樹】

4回まで6点のリードを許す展開

 ソフトバンクの2軍は17日、秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」でくふうハヤテ戦に4-6で敗れた。先発の岡田皓一朗投手は2回に右翼席への2ランを許すなど3失点。2番手の村田賢一投手も1失点を喫すると、3番手の内野海斗投手も2ランを浴びて、4回までに6点のリードを許す展開となった。

 打線は7回に廣瀬隆太内野手とザイレン内野手の適時打で2点を返すと、8回には石塚綜一郎捕手の犠飛と渡邉陸捕手のソロで2点を加えたが、反撃は及ばず敗戦となった。指揮を執る斉藤和巳3軍監督のコメントは以下の通り。

――先発の岡田投手は2ランを許すなど2回3失点。
「きょうはあんまり良くなかったかな。フォームも良くない時の感じ。振っちゃうというか、上体だけでタイミングを取ろうとしていた」

――久しぶりの2軍登板だったが、緊張感もあった?
「そういう緊張感もあったのかもしれないですね。これを彼がどう感じて今後やるかですね」

――7回に石塚選手が四球で出塁し、すぐに盗塁成功。その後に三盗を試みて、アウトにはなったが積極性が見えた試合だった。
「結果はアウトになってしまいましたけど、あれをこの場所(フェニックス・リーグ)で止めにしてしまうと、スタートが切りにくくなる。でも良かったと思います。ああいうことが起こりうるということを頭に入れて、常日頃からどういう準備を塁上でしていくかですね」

――廣瀬選手がセンターから逆方向にタイムリー。
「本人の中では多分、まだまだ納得していないと思います。彼の場合はね、もう少し長打というのを考えていると思います。でも結果が出ないよりはいいかなと」

――くふうハヤテに派遣中の佐倉侠史朗選手。きょうは無安打でしたが、フェニックスで3本塁打。どうみていた?
「今日久々に見て、スイング自体も動き自体も変わらずにやっているなという感じはするし、打席の内容もそんなに悪くはなかった。最後の打席、ピッチャーが津森(宥紀)だったけど、1軍クラスのピッチャーの真っすぐをこれからどう弾き返すかが、彼の中ではっきりと明確になっている課題なので。そういうピッチャーと対戦できたことがきょうは良かったんじゃないかなと思います」

――ザイレン選手にやっと2軍戦で安打が出た。
「そうですね。反対方向へ打てたのは彼の持ち味でもあるので。ただ、センターから左方向の打球を今後増やしていかないといけない。あっち(反対)方向は打てるのでね。3軍戦でも結構出ていますし。これからセンター、左方向、左中間方向にもそういう打球が打てるように。1年目と考えたら、まだまだ期待できますね」

(森大樹 / Daiki Mori)