“初指揮”の斉藤和巳監督「おぉって思うところもあった」 今宮健太は「久々に見たけど…」

ウイニングボールを受け取り、笑顔を見せる斉藤和巳監督(中央)【写真:長濱幸治】
ウイニングボールを受け取り、笑顔を見せる斉藤和巳監督(中央)【写真:長濱幸治】

この日から斉藤3軍監督が指揮を執った

 ソフトバンク2軍は8日、宮崎県内で開催されている秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」で楽天と対戦し、6-1で勝利した。初回、今宮健太内野手の右前適時打で先制すると、5回には山川穂高内野手に中前適時打が飛び出した。イヒネ・イツア内野手が6回に2点適時打、8回にも犠飛を放ち、3打点の活躍。投手陣は5人の継投で相手打線を1失点に抑えた。

 7日に退団が発表された松山秀明2軍監督に代わり、この日から斉藤和巳3軍監督がチームの指揮を執った。試合後に取材に応じた斉藤監督の主なコメントは以下の通り。

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続きの内容は

・斉藤監督の初勝利、その舞台裏の心境
・今宮選手が見せた、驚きの変化とは
・若手育成の鍵、指揮官の秘策に迫る

――佐藤直樹選手からウイニングボールを受け取った。
「『なんや』って(笑)」

――フェニックス・リーグ初勝利。
「そうやね」

――1失点に抑えた投手陣の結果を振り返って。
「結果的にはナイスピッチングですけど、何人かは内容を詰めないといけないところがある感じはしました」

フェニックス・リーグで指揮を執った斉藤和巳監督(中央)【写真:長濱幸治】
フェニックス・リーグで指揮を執った斉藤和巳監督(中央)【写真:長濱幸治】

――普段見ない選手も多かったと思うが、雰囲気はどうだった?
「こうやって生で見ることは今までなかったからね。でも映像は見ているので。ある程度把握はしている。ずっと3、4軍を見ていたから『おぉ』って思うところもあるかな」

――3、4軍と2軍の指揮の取り方の違いは?
「何かを大きく変えようと思っていないし、一番はやっぱり選手やコーチが混乱しないように心がけているので。だから、いつも通り変わらずやりながら。細かいことが色々出てきたら、その都度コミュニケーションを取りましょうとは話しているので」

――打順などはどうやって決めた?
「コーチに任せていますよ。考えていることも色々あると思いますし、コーディネーターとも話はしてもらっているので。1軍から調整に来てる選手やCSのメンバーに入る可能性がある選手であったり、必要なことがあるので。そういうところは把握はして、あとはコーチに任せています」

――今宮選手の動きはどう見えた?
「久々に見たけど、だいぶ動けるようになったね。盗塁も決めて。打つ方はここ最近ずっと状態がいいというのは見ていたので。実際にきょう見て、良くはなってるんやなという感じを受けました」

――フェニックス・リーグの期間は、ずっと指揮を執る?
「『とりあえずこの期間はやってくれ』というのは言われています」

――指揮を執ることになったのは、いきなりだった?
「いきなり」

――映像などで2軍の試合はかなり見ていた?
「全てというわけではないけど、ある程度は見ている。(投手だけではなく)野手も見ているし、特に3、4軍から上がった選手に関しては見ている。3軍で預かった選手もかなり見ているし。その途中で他の2軍選手も見ている。ピッチャーはもう基本、全員見てるので」

――それは日々のフォローという形で見ていた?
「把握はしておいた方がいいなというのは、もう去年から続けているので」

――フェニックス・リーグをどういう風に戦っていく?
「実際に中に入ってみないとわからないこともたくさんあるので。昨日、コーチと少しミーティングをして色々と意見をもらった。コーチも考えてることがあって、やりたいことがある。そのあたりの意見を尊重しながら、考え方も把握して。一緒にやっていけば何か感じることも出てくると思うので。そこはコーチと話し合いながらやっていければと。一番は選手のためになることは何か、どうやって実践していくかということなので。少し時間を貰いながらですね」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)