大友が語る川口との“ゆるーいオフ”
鷹フルの人気企画「選手相関図」。今回は社会人、独立リーグを経てホークスに加わった26歳のオールドルーキー、大友宗選手に聞いてみました。コミュニケーションツールの中心は「サウナ」。年下の“親友”から、タメ口で話す大学の先輩、そしてBCリーグ・茨城時代での出会いも……。苦労人ならではの“縁”で結ばれた、温かい人間関係を語ってくれました。
真っ先に名前を挙げた人物は、2024年育成ドラフトで同期入団した川口冬弥投手でした。「ほんまに友達に近い感覚。この前も天神に行きましたね。2人でハンバーガーを食べて、買い物してみたいな感じでした」と、オフも一緒に過ごす間柄です。「途中であいつは映画を観るって言って、俺はそのまま買い物して。適当ですね(笑)」と“ゆるーい”関係性が心地良いようです。
欠かせない存在と語る2歳下の後輩
廣瀬隆太選手は2歳年下ですが、意外にも一緒にいる時間が長いそうです。「隆太と時間を合わせてサウナに入ったりしていますね」と明かす“サウナー”の仲。「遠征先でもサウナを探して一緒に行ったりとか。2人とも本を読むので、『こんな本が面白かった』とかそういう話もしますね」と心を許せる存在です。
休日には山本恵大選手、大泉周也選手も交え、車で3時間かけて佐賀のサウナまで行ったことも。山本選手と大泉選手とは昨年、BC茨城時代にソフトバンク3軍と試合をした時に初めて顔を合わせたそうです。山本選手は実は大学時代から知っている存在で、「本人は負けず嫌いを出さないようにしているんだろうけど、それがすごく見えて尊敬できます」と刺激を受けていました。
「見たまんまのほんわりした感じです」と語る同学年の川村友斗選手は、実は“幻のチームメート”だったそう。「社会人で自分は日本通運に行ったんですけど、川村がドラフトにかかっていなかったら同期だったかもしれないんです」と意外すぎる縁を明かしてくれました。
「毎日プロスピをしていた」1個上の投手は?
チーム内で「一番関係性が長い」と語るのが、帝京大の1年先輩である大津亮介投手。「大学の時もめっちゃ喋ってました。毎日スマホのプロスピをしていましたね(笑)」と思い出を教えてくれました。「もう友達みたいで、先輩という感じはしないです。普通にタメ口です」と、心を許せる関係性です。
尊敬する先輩への思いは尽きません。2軍で初めて一緒にプレーした柳田悠岐選手。「ギーさんはえぐいですね。『どういう体しているんだ……』と。サウナから出てきた時に、『でかい、あんな体になりたい……』と思いましたね(笑)」。まさに“存在感”に圧倒されていました。そして年下選手にもフランクに話しかける人間性に「こうやって後輩と関わることができれば、一番理想だなと思います」と、1人の社会人としてお手本になる存在だそうです。
「お兄ちゃんと仲良し」の意外な投手
意外な関係性として名前が挙がったのは、前田純投手でした。「実はお兄ちゃんと社会人でめちゃくちゃ仲が良かったんです」と驚きの事実が明らかに。日本通運時代に同僚だった前田純投手の兄・敬太さんには「独立リーグの苦しい頃、家に泊まらせてもらって、ご飯も作ってもらったりして……。すごく良くしてもらいました」と感謝を明かしました。だからこそ、弟である前田純投手とは「初めて会ったけど、初めてじゃないような雰囲気。顔とか似ているし」と感じたそうです。
年下の選手も名前がずらり。「イッツア」と呼ぶイヒネ・イツア選手はロッカーが同じ列で、「音楽の話をしたりしますね。ロッカーで流していて『何それ』と聞いたり」。そして、多くの時間を過ごす捕手陣。6歳年下の藤田悠太郎選手は「ちっちゃい弟みたいです」。渡邉陸選手は「いろんな人と“キャッチャーっぽい”関わり方をしますね。年下ですけど、勉強になることがたくさんあります」とリスペクト。大友選手が同僚たちを語る優しい表情が印象的でした。
(森大樹 / Daiki Mori)