首脳陣は笹川吉康をどう育てる? 1軍定着に必要な“2つのヒント”…ふと見せた「ずる賢さ」

  • 記者:竹村岳
    2025.09.07
  • 1軍
オリックス戦でセーフティバントを仕掛けた笹川吉康【写真:加治屋友輝】
オリックス戦でセーフティバントを仕掛けた笹川吉康【写真:加治屋友輝】

8月24日に見せたセーフティバントの意味

 うだるような暑さの中、必死に自分の現在地を探し求めていた。相手の投球動作に合わせ、すっとセーフティバントの構えに入る。「もっとアピールしていかないといけないので」。真意を語ったのは、笹川吉康外野手だ。

 現在、ウエスタン・リーグでトップの12本塁打、62打点を記録する23歳。今月2日に1軍昇格を果たし、5日の楽天戦(みずほPayPayドーム)では途中出場から1号2ランを放った。6日もスタメン起用され、2安打を記録。リーグ連覇を目指す中で、チームの連勝に貢献した。「少しずつ冷静にボールを見ることができていると思います。結果を残さないといけないので、1本1本打っていくしかないですね」。そう語った笹川は、自らの足元をしっかりと見つめていた。

 2024年にプロ初本塁打を記録し、飛躍が期待された2025年。開幕1軍を逃し、ファーム生活が続いていた。8月24日のウエスタン・オリックス戦(杉本商事Bs)。アンダーシャツまで汗びっしょりになる暑さの中、4点をリードした8回無死二塁で打席を迎えた。1ストライクからの2球目、笹川はセーフティバントを仕掛けた。結果的にファウルとなったが、長打力が持ち味の23歳はこのプレーにどんな意味を込めたのか。

関川浩一コーディネーターが語る今後の成長曲線

1号2ランを放った笹川吉康【写真:小林靖】
1号2ランを放った笹川吉康【写真:小林靖】

今はまだ“自己犠牲”も求められる立場

(竹村岳 / Gaku Takemura)