天王山の裏でノックの雨…松本晴が“不名誉”とともに手にした確信「本当にすごいなと」

  • 著者:鷹フル編集部
    2025.08.14
  • 1軍

左腕が振り返った「あの試合」…68年ぶりのワースト記録も

 天王山の熱気に包まれた本拠地のグラウンドで、黙々と打球を追った。2位日本ハムを相手にスイープを決めた9~11日の3連戦。熾烈な戦いが繰り広げられた裏で、試合前練習中にノックを受け続ける松本晴投手の姿があった。

「あの試合の翌日から、ずっとやっています」。中田賢一1軍投手コーチから放たれる無数の打球。懸命にグラブを伸ばす左腕の表情に、悲壮感はない。「守備が良い人は、自分で自分を助けられる。できた方が、楽なピッチングができる」。地道な練習の反復が、投手として階段を上がるために必要不可欠であることは理解している。

 松本晴が「あの試合」と口にしたのは、前回登板となった7日のロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)だった。5回1失点(自責0)の内容で今季5勝目を挙げたが、投手としては68年ぶりとなるプロ野球ワーストの1試合3失策を記録した試合だった。守備の重要性を改めて認識した一方で、こう口にした。「正直、本当にすごいなと自分でも思いました」――。左腕がつかんだ確かな手ごたえについて迫った。

「ミス」があったからこそ気付いた訓練の“成果”

(鷹フル編集部)