グラウンドに見えた”穴” 野村勇の一手間に現れた決意…「まだレギュラーではない」

  • 記者:飯田航平
    2025.08.11
  • 1軍
野村勇【写真:荒川祐史】
野村勇【写真:荒川祐史】

一瞬の準備が呼んだ堅実なプレー

「野球の神様は見ている」――。1-0で勝利した10日の日本ハム戦(みずほPayPayドーム)、9回表に三塁の守備に就いた野村勇内野手は、おもむろに土と人工芝の境目を右手で丁寧にならし始めた。先発したリバン・モイネロ投手の完封勝利に向けた期待が高まる本拠地。そんな中で、何気ない仕草に繊細な準備が詰まっていた。

 その直後、先頭・松本剛の打球がならしたばかりの土の部分へ飛んだ。野村はこれを難なく捌いてアウトにする。この一連の流れを、背番号99は「気持ちは楽でしたね。そこに『穴』があると思ってやるのとは違います」と振り返る。プロとして当然のプレーかもしれないが、グラウンドをならす仕草には、偶然を必然に変えるための思いが込められていた。

グラウンド状況を確認する野村勇【写真:荒川祐史】
グラウンド状況を確認する野村勇【写真:荒川祐史】

よぎった不安…「見た目から嫌だな」

変わる景色の難しさ

(飯田航平 / Kohei Iida)