風間球打、イップスの経験を激白 4軍監督と涙の抱擁…苦境の底も「彼は逃げなかった」

  • 記者:竹村岳
    2025.07.23
  • 1軍
ブルペン投球を行う風間球打【写真:竹村岳】
ブルペン投球を行う風間球打【写真:竹村岳】

6月21日の4軍戦で復帰…降板後に大越基4軍監督とハグ

 まともに投げることすらできず、自分を信じることもできなかった。首脳陣の心を揺さぶった復帰マウンド。風間球打投手は“イップス”に苦しんでいた。「キャッチボールも嫌でしたね」。背負ってきた重圧、そして涙の抱擁――。元ドラ1右腕は今、確実に変化を遂げようとしている。

 ノースアジア大明桜高から2021年ドラフト1位で入団。ダイナミックなフォームから繰り出される最速157キロの直球が最大の魅力だが、プロ入り後はその輝きが影を潜めてしまう。3年間で1軍登板を果たせず、昨オフには戦力外通告を受けて育成契約へ。「当然の結果。今の実力のままでは他球団からの話もない」と受け止めるしかなかった。

 今年2月には、右手小指を骨折していたことが判明。手術を受け、リハビリ組に移行した。「全身麻酔だったので、目が覚めたら手術は終わっていました。あっという間で記憶もないですね」。6月21日、大分B-リングスとの4軍戦で復帰を果たすと、1回を無失点に抑えた。マウンドから降りると、涙する大越基監督と抱き合い、喜びを分かち合った。今だから明かせるのは、自身がイップスであることを「認めていた」という事実だ。

「高校の時からしたら考えられない状態でした」

大越基4軍監督【写真:竹村岳】
大越基4軍監督【写真:竹村岳】

大越基監督が学んだ「逃げないことの尊さ」

キャッチボールする風間球打【写真:竹村岳】
キャッチボールする風間球打【写真:竹村岳】

指揮官に見抜かれていた「偽りの明るさ」

(竹村岳 / Gaku Takemura)