1点追う延長10回に劇的逆転サヨナラ勝ち
ソフトバンク2軍は1日、ウエスタン・阪神戦(タマスタ筑後)に3-2でサヨナラ勝ちした。1点を追う3回に山本恵大外野手が適時二塁打を放ち、同点に追いつく。1-1で迎えたタイブレーク制の10回表に1点を勝ち越されたが、その裏に無死満塁で渡邉陸捕手が逆転2点打を中前に運び、試合を決めた。先発の大津亮介投手は7回3安打6奪三振1失点と好投。試合後に取材対応した松山秀明2軍監督の主なコメントは以下の通り。
―――大津投手は序盤バタバタした印象はあったが。
「最初はコントロールがあまり良くなくて、球数も多くて心配でしたけど。3回くらいから自分のリズムが出てきて、ボールも良くなってきましたね。最後の1イニング(7回)は延長した感じですけどね。本人もそういう意思で、『感じがいいのでもう1イニングいきたいです』と。」
――元々は6回で降板する予定だった?
「暑かったし、球数的にはあれくらいでいいのかなと思ったけど。本人がやっぱり『いい感じなのでもう1イニングいきたいです』っていう部分もありました」
――宮里優吾投手と宮崎颯投手は育成ながら大事な場面を任されている。
「そうですね。こういう試合で投げていって、抑えて自信をつけてね。もう1段階、2段階と上がっていかないと。今のままではまだちょっとしんどいので。これをやっぱり積み重ねていって、支配下になれるようにね。やっぱり結果を残すしかないので」
殊勲の渡邉を称賛「本当に助かりました」
――8回に笹川吉康外野手がセーフティーバントを決めた。あそこはサインではない?
「そうですね。先週の試合から結構そういうことも考えて、本人も(セーフティーバントを)やったら絶対にヒットなので。そういうこともあるよっていう話はずっとしていて。彼も足が早いので。サードがあれだけ深く守ってるなら、もう全部ヒットになるよと。今日は初めて成功したんです。今まで何回かトライはしたんですけど、ファウルになって。今日は成功できましたね。ああいうこともできれば彼にとってすごくプラスなので」
――バリエーションが増えれば打率も上がっていく。
「足は当然早いので。そういう魅力をもっとアピールしてもいいとは思いますよね」
――8、9回は好機を作りながら無得点。相手は経験のある投手だったが、あそこで1点を取りたかった。
「本当にあと1本っていう、その1本っていうのは本当に難しいんですよ。でも、その1本に価値があるので。そこをやっぱり打てるようにね。どんなピッチャーであろうが、1球を仕留めるということは変わらないので。そこは、いいピッチャーだから無理だったとかじゃなくてね。そういうシチュエーションになればある意味、気持ちの問題でもありますから。こういう試合をしてるといいものが出てきたり、悪いものが出てきたり。はっきり見えるので。2軍としてはいい課題もできて、ありがたいです」
――渡邉選手がサヨナラ打。1軍を経験して成長した部分か?
「そうですよね。ピッチャーに対しての思いやりであったり、そういうコミュニケーションであったりね。そういうところはベンチでもしっかりやっているので。それは本当に他のキャッチャーも見習いながら。あそこで打ってくれてよかったというか、本当に助かりました」
(飯田航平 / Kohei Iida)