倉野コーチが“入れ替え”示唆…「色々動きはある」 2軍で好投の板東らにも言及

20日に支配下登録された川口冬弥が1回無失点
中継ぎ投手陣は「信頼度はすごく高い」
ソフトバンクは23日、みずほPayPayドームで先発投手陣の練習を行った。有原航平投手、リバン・モイネロ投手、大関友久投手、前田純投手、松本晴投手が参加し、キャッチボールなどの軽めの調整を行った。交流戦の優勝に大きく貢献した先発投手陣と、安定感を見せる中継ぎ陣を、倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)が評価した。また、2軍で好投を続ける板東湧梧投手らについても言及。主なコメントは以下の通り。
――交流戦を振り返って、先発陣がしっかり投げた。
「先発陣もそうですし、中継ぎ陣も頑張ってくれたので、助かりました」
――藤井皓哉投手、杉山一樹投手の安定感。
「本当に信頼度はすごく高いですし、頼りにしている部分も大きいので。ああやってパフォーマンスを見せてくれると、頼もしく見えますね」
――今後も守護神の立ち位置については日替わりか?
「日替わりというか、状況によってというか。固定はしないっていうのは監督との話し合いで、そうなっています」
――ダーウィンゾン・ヘルナンデス投手の状況は?
「きょう確認して、良ければっていうところで。もう次の試合には入るのかなとは思っていますけど」
――交流戦が終わり、投手陣もまた再整備する?
「整備という感じじゃないですけどね。プラン的なところもありますので、色々動きはあると思いますけど」
交流戦12勝のうち先発投手陣が9勝
――東浜投手がきょう(23日)3軍戦で先発。中継ぎに入っていたが、先発調整になる?
「基本そうなるかなという感じですね」
――モイネロ投手は中6日で登板予定か?
「ローテのことは言えないです。色々考えています」
――交流戦は先発の6人が3週間ぴったりハマって、仕事をした。
「かなり大きかったですね。色々考えて、違うプランもあったんですけど。しっかり3週間回ってくれたことは大きいですね」
――松本晴投手はイニング数を増やしていく段階で、中継ぎ投手もうまく登板させられた。
「それもプラン通りというか。これからどんどん(イニングが)伸びていけばいいなと思いますけど。ただイニングを伸ばすという意識よりは、目の前の1イニングを全力で、という投球スタイルを今は変えないでほしい。まだ9回を投げ切れるスタミナはないわけですから。それを考えて序盤で点を取られたら負けるので。そうならないようにっていう話は常々、本人ともしています」
――前田純投手は短いイニングで降りることが多くなった。調整の方法や難しさを感じている?
「そんな簡単にずっとローテーションを回り続けるってなかなかできないですよ。ファームでもずっとローテーションを回っていたわけじゃないので。うまく間隔を空けながら、こっち側がマネジメントというか、プランとしてやっていかないといけないのかなと。それは監督にも色々な提案をしているところではあります」
――今の課題は中6日で投げられるコンディショニングの部分が大きい?
「それも大きいかなと思います」
――交流戦12勝のうち先発投手が合わせて9勝を挙げたことについて。
「僕はあまり勝ちを気にしないですし、今初めて知ったぐらいです。チームが勝つためにっていうところだけなので。先発陣には、いいピッチングをしても勝ちがつかなかったり、最小失点でも負けがついてしまうこともあるので、勝ちとか負けの数字は気にしないようにっていうのは常々話しています。ローテーションを回り続けるっていうこと、試合に貢献するっていうことが、先発の役割だと思うので。選手本人は、勝ち負けはもちろん気になると思うんですよ。でも、そこはあまりフォーカスさせないようにこちらはしています」
――モイネロ投手、有原投手の軸がある中で、大関投手が良い状態にある。
「メンタル面にしてもそうだし、コンディションにしてもそう。そこの安定が一番大きいと思いますね。ようやく今年の投球スタイルみたいなものが、固まってきたのかなと。去年は去年のバージョンがあって、今年は今年のバージョンがあるんですけど。投球スタイル自体が見えつつあるというか、固まりつつあるっていうのは感じています」
――板東湧梧投手ら、2軍で好投を続ける投手の評価は?
「もちろん評価はしています。他にも投げているピッチャーがいますけど、すごくいい評価はしています。1軍のピッチャーと比較して、勝つ確率が高いなと思ったら、当然、入れ替えて先発してもらうことになると思います。常々ファームの試合は見ていますので、常に考えているところではあります」
(飯田航平 / Kohei Iida)