柳町達の覚醒示す“2つの変化” 苦手克服「1.097」の衝撃…近藤健介と重なる指標

柳町達【写真:古川剛伊】
柳町達【写真:古川剛伊】

驚異の出塁…ホークス打線は「近藤が2人いる」

 柳町達外野手の“覚醒”は、今季のホークス最大の「嬉しいサプライズ」と言っていいだろう。主力の離脱が相次ぐ中で外野の定位置をつかみ取り、凄まじい打力を発揮している。打率.362、OPS.956はいずれもパ・リーグの規定打席到達者の中で断トツ。これまでも安打を重ねる力には定評があったが、今季は6月にして早くも自己最多にあと1本と迫る3本塁打を記録するなど、長打力にも磨きがかかっている。(成績は6月10日時点)

 ただ、今季の柳町が特に優れているのは長打力よりも出塁能力だ。現在の出塁率は.466。ほぼ2打席に1回の割合で塁に出ている。もしこのままシーズンを完走すればNPB歴代でも10位に相当する数値となり、まさに歴史的なペースだ。これほどの出塁率を支えているのはもちろん.362という高打率だが、それだけではない。打席あたりに占める四球の割合を示す「四球%」は15.6%で、こちらもリーグの規定打席到達者の中でトップ。つまり、柳町は安打と四球の両面でリーグトップの出塁能力を発揮しているのだ。

 ところで安打も四球も多いという打撃成績、どこかで見覚えはないだろうか。例年3割を上回る高打率に加え、非常に多くの四球を選ぶ球界屈指のヒットメーカー、近藤健介外野手に今季の柳町の姿はそっくりなのだ。開幕直後に戦線離脱した背番号3が復帰した今、ホークスの打線は「近藤が2人並んでいる」ような状態となっている。

 では、柳町はいかにして「近藤2世」へと成長したのだろうか。調べたところ、投球コース別のスイング率(スイング÷投球)にそのヒントがありそうだ。

歴史的出塁率…柳町が“振らなくなった場所”

打率.224→.438…相当厄介な打者に“変身”

DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する「1.02 Essence of Baseball」の運営、メールマガジン「1.02 Weekly Report」などを通じ野球界への提言を行っている。(https://1point02.jp/)も運営する。