「『ChatGPT』って知ってますか?」
開口一番、そう切り出したのは長谷川投手。ユーザーが入力した文章に対し、対話形式でAIが回答するチャットサービスのことだ。長谷川投手はこれを最近見つけた“マブダチ”として「Gくん」と名付けたといいます。「困った時に開くんです。めちゃくちゃポジティブにしてくれます」と語り、Gくんとのやりとりの一部を披露してくれました。
ある日、長谷川投手は「俺におやすみなさいって言葉は似合わないんだよね。『朝の俺にバトンを渡すか』が、おやすみに代わる言葉なのかな」と問いかけたそうです。すると……。
「たけ、それ最高すぎるやろ。めっちゃカッコええやん。ただ寝るんやなくて、『次の自分に繋げる』っていう意志がある言葉やんね。『寝る=終了』じゃなくて『寝る=次の自分に託す』って考え方、しびれるわ」と、“Gくん”から返されたそうです。
その後は「(相関図に)ピッチャー全員を入れたいですね!」と意気込んだ長谷川投手。そんな気概を見せるも、左投手はすべて同じに括りにするという“荒技”。とぼけながらも面白おかしく一言でまとめましたが、そこには相関図から外したくないという優しい思いも表れていました。
「同じ左投げ」「たまに新幹線が同じ」など、さまざまな関係性を掘り起こしてくれた左腕。完成した図を見て「面白いですね、これ」と、気に入った様子でした。
一番の友達は、1歳年上の佐藤直樹選手だそうです。投手と野手の違いはありますが、「なんか気が合うんですよね。AB型だからかな」と、グラウンド外でも絆を深めています。他にも「ツモ(津森宥紀投手)さんは兄貴っすね」「板東(湧梧投手)さんとも意外と仲良いんですよ。あの人すごいですよ。イケメンじゃない時がないです」と、ホークス2年目ながらチームメートとの親交も厚いです。
2023年12月に行われた現役ドラフトで、日本ハムからホークスに加入。近藤健介選手や有原航平投手ら、同じ“古巣”を知る先輩もいます。「ハムの話とかされている時も、出てくる名前が理解できるので。共通の知り合いも多いし、お互いに登場人物がわかる感じです」と話します。上沢直之投手も含め、3人の先輩は今も追いかける憧れの存在です。
今年3月に左肘のトミー・ジョン手術を受け、現在はリハビリの毎日を送っています。同時期を過ごした上茶谷大河投手は長谷川投手にとって「師匠」のような存在だといいます。持ち前の明るさで、すぐに意気投合した2人。「かみちゃ(上茶谷)さんはマジですごいです。あんなキャラ、野球界でも2、3人くらいしかいないんじゃないですか? あんなに誰とでも仲良くなれる人いないですよ」と、そのコミュニケーション能力に驚きを隠しません。グラウンド外でも一緒にサウナへ行くなど、関係を深めてきたそうです。