オスナをクローザーから「一旦外す」 代役は「名指ししない」…小久保監督の一問一答

ソフトバンクは10日、巨人戦に5-2で勝利した。先発した有原航平投手が7回2失点と試合を作り、2番手の松本裕樹投手が今季初白星を挙げた。打線は同点の8回1死満塁から今宮健太内野手、柳町達外野手、近藤健介外野手が連続タイムリーを放ち、勝ち越しに成功した。この日、取材に応じた小久保裕紀監督の一問一答は以下の通り。
■小久保が振り返るのは城島CBOとの“対戦”
●試合前
――巨人戦を迎えた。何か思うことは。
「OBなので。あとはリチャードらもいますしね」
――リチャード選手の移籍以降の姿はどう見ている。
「元気そうですね。あしたは出番があるそうなので。こっちも左(投手)だから」
――甲斐拓也選手もいる。捕手として、ホークスのこともよく知っている。
「意外にも自分のチームのことって、そうでもないと思いますよ。どうやって抑えるのかって、初めての視点じゃない? それはもちろん傾向だとか、どういうバッターとかっていうのはよくわかっていると思うけど。俺は城島CBOが阪神にいた時、やるのは嫌だったね。全打席、全部変化球。ピッチャー能見だったんだけど。待てども待てども真っすぐこない。いつかくる真っすぐを仕留めるって知っているから」
――甲斐選手は打撃面でも打率.268と成績を残している。
「260くらいは見たことあります。3割はないですけど。こっちにいた時よりもいいですね。どんな対応をするか楽しみです」
石塚綜一郎が再昇格するために…求めることは
――小久保監督の2軍監督時代、尾形崇斗投手ら2軍で「やることがない」ほどの成績を出しているレベルの選手に対して「結果を出し続けるしかない」と言っていた。今で言うと、石塚綜一郎選手らが2軍で結果を出しているが、同じことが言えそう?
「打ち続けるしかない。あとは『左投手なら石塚しかいない』ってなるようにと、話はしました。特に『左は打っておけよ』と。あとはどういうポジションなのか。入れ替えたとしてもいきなり頭(スタメン)は考えていない。井上(朋也)でもなく廣瀬(隆太)でもない。誰もが当然という結果を残したのなら、声はかかるでしょう」
――今なら秋広優人選手が代打起用されている。
「(代打は)難しいですよ。頭から使いたいんですけど柳町、近藤、周東(佑京)が出ていたら難しい。近藤がDHの時がチャンスにはなるでしょう」
――近藤選手のDH起用は。
「まだ術後2か月とかなので、そのへんは考慮したいです。早めに(ゲームが)動いたら休ませたいんですけど、ビハインドだと代えられない。あまり引っ張らないようにとは思っているんですけど」
――外野陣を、柳町選手ら3人が固めている。戦い方における“今年の型”は見つかりつつある?
「どの型でいくのか理想はありますけど、なかなか思うようにはいかないです。外野なら、おっしゃったように柳町が成長をしている。外せない選手からチームを引っ張る立場になりつつありますね」
柳町達を絶賛「あのプレーが大きかった」
●試合後
――試合を振り返って。
「危険球があったところでたたみかけたかったんですけどね。上手く断ち切られて嫌な流れだったんですけど。近藤の同点タイムリーも大きかったし、8回に先頭で勇が出てくれたのが大きかったです」
――今宮選手が勝ち越し打。
「2回に打っていれば楽になっていたんですけど。みんなゲッツーを打とうと思っているわけではないですから。ワンサイドとまではいかなくても、そういうゲームになる分岐点ではありましたね。途中までは苦しかったです」
――柳町選手も続いた。
「今年、この1、2か月を見ているとそれくらいはできると思いますね。大きかったのは守備ですね。3点目を阻止したあのプレーが一番大きかったと思います」
――近藤選手も3打点。
「本人は調子がよくないと言っていて、もう少し待ってくれと言っているんですけど。それでもヒットを打つんですから、さすがです」
――有原投手の内容。
「野手に助けられながら粘りましたね」
――3点差の9回に杉山一樹投手が登板。
「前にオスナがやられた時、一旦クローザーを外れるという話はしました。クローザーは決めていないです。きょうはたまたま杉山でしたけど」
代役のクローザーは?、オスナの今後にも言及
――苦しい展開ではあった。
「変な流れだったしね。育成から上がってきたピッチャーにひょいひょいといかれて、嫌な流れ。5回に追いついて5分になったから」
――周東選手は交代させなかった。
「ツバだったからね。脳しんとうの検査をしておかしかったら外しますけど、大丈夫でした」
――海野選手の方が心配だった。
「最初指かなと思ったんですけどね。骨じゃないから大丈夫です」
――リクエストも成功した。
「確証があるわけではないけど、チャンスするに値するという判断です」
――オスナ投手の今後。
「1軍にはいるけど、投げるところが9回じゃなくなるということです」
――勝ちパターンでの起用なのか、点差のあるところか。
「戦術的なことは言えません」
――きょうは杉山投手だった、というのは。
「クローザーは決めないです。きょうは杉山でしたけど、名指しはしません」
(竹村岳 / Gaku Takemura)