渡邉陸が胸に刻んだ後悔の1球 指先で伝えた「俺を信じろ」…同僚が証言する“捕手力”

  • 記者:竹村岳
    2025.06.03
  • 1軍
渡邉陸【写真:古川剛伊】
渡邉陸【写真:古川剛伊】

前田純が代弁…「サインを出す時も『俺を信じろ』って」

 18.44メートルの空間で、バッテリーは意思疎通を図る。目線、ジェスチャー、声かけ……。キャッチャーが見せる動作の全てが、ピッチャーのためだ。7年目の渡邉陸捕手は初めて開幕1軍入りを果たし、19試合に出場。打率.212、0本塁打、5打点の打撃面に加えて、捕手としても成長しようと日々、準備を続けている。北海道で見せた“15球勝負”、そして「俺を信じろ」という言葉から、24歳の今を紐解いていく。

 渡邉と同学年の前田純投手は、7度の先発登板のうち5度、バッテリーを組んだ。「やっぱり投げやすいです。陸は言う時はズバッと言いますね」と信頼を寄せている。「『俺を信じろ』って。サインを出す時も『ここは真っすぐ』みたいな感じの時があるんです。だから意思疎通がしやすいです」。捕手として出番が限られる中でも、投手とのコミュニケーションは欠かすことなく、ここまでを戦ってきた。

 俺を信じろ――。投手にとっては、これほど頼もしい言葉はないだろう。背番号00なりに準備を繰り返してきたからこそ伝えられた意思だったはず。どんな真意があったのか、本人に聞いてみた。忘れられない一球が、そこにはあった。

前田純とのバッテリーで心がけていることは?

ハイタッチを交わす前田純と渡邉陸(右)【写真:古川剛伊】
ハイタッチを交わす前田純と渡邉陸(右)【写真:古川剛伊】

北海道で見せた15球…藤井に感謝「よくあれだけ」

(竹村岳 / Gaku Takemura)