中日・上林誠知が好調を維持「勢いに乗らせるわけには」
ソフトバンクは3日、中日戦(みずほPayPayドーム)に4-0で勝利し、交流戦を白星で発進した。先発した有原航平投手が7回無失点で3勝目を挙げた。打線は2回に山川穂高内野手の犠飛で先制。その後は柳町達外野手、周東佑京内野手らの適時打で追加点を奪った。この日、取材に応じた小久保裕紀監督の一問一答は以下の通り。
○試合前囲み
――交流戦が開幕。本拠地での試合では戦い方はそこまで変わらない?
「こっちはそんなに変わりはないです」
――相手は上林誠知選手が好調。
「多分1番に入るでしょ。さすがに相手の先頭を出して勢いに乗らせるわけにはいかないのね。しっかり打ち取ってほしいです」
――普段対戦のない相手と顔を合わせる交流戦。ロースコアになりがちか?
「どうですかね。基本的には、狙い球を1球で仕留めに行くわけなので。対戦していないとはいえ、今はトラジェクトアークもあるし。どんな球筋かくらいは確認できるので」
――去年は巨人戦以外のカードを勝ち越した。まずは1つ1つのカード勝ち越しを目標にしていく?
「それはもちろんです」
――6連戦が続く難しさは?
「でも先発ピッチャーは6枚しっかりいますから。一番心配なのは、セ・リーグの主催3カードが全部屋外なので。今週末はおそらく大丈夫なんですけど、最後の1週間がね。1番は天候のところだと思います。心配してもしょうがないんですけど」
――周東佑京選手や近藤健介選手の起用法は?
「ちょっとここでは話せないですけど、きょうも一応2人とは話をしています」
――相手の井上一樹監督とは同学年対決。直近の絡みは?
「それはいっぱいありますよ。直前のことは言えないな」
――交流戦は別物?
「別物というか、セ・リーグとは対戦しないので。今は勝率5割なので。いかに多く貯金できるかっていう交流戦にしたいですよ」
――交流戦開幕投手の有原投手に求めるものは。
「ホークスの火曜日に投げる、週頭に投げる1番手のピッチャーなので。チームに勢い与えてくれるような投球は当然期待しています」
交流戦における鍵「いかに多く貯金できるか」
○試合後
――有原投手が7回無失点。
「立ち上がりから粘り強く投げてくれました。7回は相手の走塁にも助けられましたけど、結果的にゼロで抑えられて勝ちがついてよかったです」
――オーダーを変更し、8安打。
「近藤を4番でいこうと自分の中で決めたので。しばらくは近藤4番で組もうと思います」
――周東選手が3安打5出塁。
「去年は交流戦よくなかったと言っていたんですけど、そういう意味でも初戦にいいスタートを切れたので。彼個人としても良かったんじゃないですか」
――相手先発の涌井投手は、左右にボールを動かしていた。そこに対する見極め。
「おっしゃる通りです。バッティングコーチからしっかりと対策を練って選手たちに伝えてもらっていたので。よかったと思います」
――初戦を制した。
「まずはカード勝ち越しを掲げています。あした勝って勝ち越しを決めれば3連勝も見えてくると思います」
7回に近藤が見せたファインプレー「あれが抜けていたら」
――8安打を重ねた。
「ですね」
――近藤選手を4番に据えると。
「きのう考えたんですけど。あまり自分が(4番を)動かしたくないタイプなので。晃にして、近藤にして、また(山川)穂高にしてというよりはね。穂高の復調を待ちながら、近藤を中心でいこうと思います」
――4番の前後は動かしていく。
「もちろん。あしたどうなるかもわからないですし、これから話します」
――近藤選手には繋ぎの4番として期待する?
「ポイントゲッターとして。出塁率も高いですし、得点圏での返すバッティングも期待しますよ」
――近藤選手は7回に守備でも好プレーを見せた。
「あれが抜けていたらタイムリーで、有原は交代でしたからね。イニング投げ切るのを助けましたよね」
――6回無死一塁で海野隆司選手に犠打。結果的に二塁で封殺されたが、追加点を奪いに行った。
「バントね、山川がランナーだったら大変なんですけど。(海野も)ゲッツーの確率が高いので。バントでも“1-6-3”はないやろうという超消極的な作戦です。海野の内容、状態を見たら仕方ない」
――柳町選手も適時打。
「ボールの見極めができているので、状態を維持してほしいです。去年は交流戦明けくらいから落ちてきたので」
――あしたは三浦瑞樹投手が相手先発。
「過去は一緒にやりましたけど、今は敵なので」
――有原投手は直球に力強さがあった。
「ストレートが多めでしたね。得点を取った後はまた変化球を交えていたけど。要所で真っすぐを投げられていました」
(竹村岳 / Gaku Takemura)