指揮官が挙げた“唯一の収穫” 勝率5割で交流戦へ「踏みとどまっている」…首脳陣コメント

小久保裕紀監督【写真:古川剛伊】
小久保裕紀監督【写真:古川剛伊】

徹底した独自取材、データ分析
選手の本音や核心に迫る「鷹フル」

今季初の4番近藤…新オーダーは不発

 ソフトバンクは1日、楽天モバイルパークでの楽天戦に0-3で敗れた。先発の松本晴投手は初回に2失点を喫すると、4回にも1点を失い、この回途中で降板した。打線は近藤健介外野手を今季初めて4番に置いたオーダーで臨んだが、楽天投手陣の前に得点を奪うことができなかった。

 8回にプロ初登板を果たした大野稼頭央投手は1回を1安打1奪三振無失点と上々のデビューを飾った。試合後に取材対応した小久保裕紀監督と倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)の主なコメントは以下の通り。

○小久保裕紀監督

――松本晴投手について。
「初回に2失点もあったけど、(4回2死三塁で適時打を浴びた)小深田のところがポイントやったね。あそこで3点目を与えたのが痛かった」

――大野投手がプロ初登板。
「いい投げっぷりでしたね。ファームでは1番いい投手というのは聞いていたので。いい時に投げさせたかった。唯一の収穫はこれやね」

――打順を大幅入れ替え。
「(楽天先発の)藤井から点が取れていなかったからね。対藤井でコーチからの提案で。明後日からどうなるかわからない」

――勝率5割で交流戦。
「(最大)借金7までいって。5月にここまで持ってきて、踏みとどまっている。3週間はパ・リーグと試合がないので。セ・リーグ用の野球に切り替えていきます」

倉野コーチが語った松本晴の降板理由「球数もあるし…」

倉野信次コーチ

――松本晴投手の降板は球数?
「球数もあるし、調子も良くなかったし結果も出ていなかったので。勝ちにいかないといけないので、降板という形で」

――先発転向後、2試合の登板を見て。
「今すぐどうこうではないので。まだ課題はたくさんある。そこをどうやって埋めていって、成長させていくかということは僕らの課題ではある」

――2回で判断はしない。
「1回、2回でどうこうはないです」

――大江竜聖投手の良さは。
「左の横手投げは貴重ですから。そういう意味でもこれからどんどん出番は増えていく。今はまだなかなか出られる展開が少なかったですけど。こういうピッチングしていくと増えていくと思います」

――1イニングを投げるイメージか、ワンポイントか。
「両方を考えています。左(打者)のところでワンポイントというのも考えていますし、回跨ぎもできる投手なので。色々な使い方ができると思います」

――2試合とも無失点。印象は。
「経験があるだけに落ち着いていますし、コントロールも安定しているので。これから登板が増えると思います」

(川村虎大 / Kodai Kawamura)