“友達じゃない”発言に「なめてます?」 チームメートの弱点連発…やりたい放題【上茶谷の相関図】

なぜか無類の強さを誇る武器…敗戦を喫した先輩とは?

 鷹フル新企画「選手相関図」。今回は上茶谷大河に登場してもらいました。昨オフに行われた現役ドラフトで移籍してきた右腕。師匠、弟子、友達、ライバル……。意外な関係性が次々と明らかになりました。上沢直之投手をはじめ近藤健介選手、周東佑京選手、今宮健太選手らレギュラー陣ともすっかり溶け込んでいる様子。「たぶんウザがられています」という先輩は誰?

 相関図を見た上茶谷選手の第一声は「少なくないですか?」。登場人物をもっと増やせるところもさすがです……。厳選した上で、このメンバーにさせていただきました。

 上沢投手は1月の自主トレ公開で上茶谷投手とトレーニングを行いましたが「全然友達じゃなくて。ファイターズの時に初対面だったんですけど、すごい知り合いみたいな感じで話をされた」と話していました。本人に伝えてみると「なんすかそれ? なめてます?」と“超強気”。ホークスでチームメートになり半年あまりですが「友達! ここは絶対に友達! 違うだなんて言わせません」と強調していました。

 日本ハムに所属していた選手たちとは、なにかとつながりが深いようです。近藤選手は「ライバルです」と即答。“あっち向いてホイ”において無類の強さを誇るという上茶谷投手ですが、近藤選手にはまさかの敗戦を喫しました。「誘導するためのコツがあるんですよ。まあまあまあ、次は絶対に勝ちます……!」と燃えていました。有原航平投手とも食事に行ったことがあり「(伊藤)優輔、重田(広報)と行きました。有原さんはほんまの“師匠”です」とリスペクトの思いを口にしました。

春季キャンプ中は人見知りも…今宮健太とも急接近?

 選手会長については「(周東)佑京さんは外スラに弱いです」とまさかのリアルな弱点を暴露。リハビリ期間中、ライブBPで対戦したからこそ知る一面でした。リハビリ組では、練習前の集合で「ウォンチュッチュッ」と掛け声をすることが恒例。上茶谷投手が“導入”したことですが、周東選手は渋々と参加しているのが印象的でした。「あれ違いますよ。正直やりたがってましたよ。嫌々みたいな感じ出してましたけどね。やっぱり僕が(甲斐野)央と同じ香りがしたんじゃないですか」と自信たっぷりでした。

 リハビリ組で過ごした期間の中、関係性が深まった選手はまだまだいます。今宮選手とは、最初はお互いに人見知りを発揮していましたが、徐々に声をかけられるようになりました。「キャンプ中は話す機会もあんまりなかったんですけど、リハビリの時は治療が同じだったのもありますね」と明かします。「そこからは僕がダルいくらい、鬱陶しいくらいにいきますね。たぶんウザがられていますけど、めげずに。確かに今宮さんはだいぶ人見知りですね。僕以外とは話していないんじゃないですか?」。チームリーダーの心もきっと開いてみせたはずです。

 長谷川威展投手や内野海斗投手、佐々木明都投手らは「弟子です。『上茶谷体幹グループの一員』です。ここは密接な関係にありますね」と胸を張ります。地道な日々をともに過ごしたことで、後輩たちとは“師弟の絆”を築き上げました。そして意外にも? 「ウエートの師範です」とリスペクトするのが、澤柳亮太郎投手でした。

まさかの“約束”「板東さんのダサいところを…」

 5月にリハビリ組管轄を卒業し、2軍本隊に合流。交流の輪も少し広がり、持ち前のコミュ力はさらに発揮されるようになってきました。投手陣の印象も、次々と明らかにしました。

「大津(亮介)は『スマブラ弱い』と入れておいてください。一緒にやりましたけど、弱かったです。(東浜)巨さんは、ただただカッコいいです。めっちゃ優しいですしね。板東(湧梧)さんはただのイケメン。弱点を探そうとしているんですけど、まだ見つかっていないです。ダサい一面を絶対にお届けしてみせますよ」

 球界屈指のコミュ力を誇るであろう右腕は、いつもチームメートを笑顔にしてくれています。ホークスに新しい風を吹き込んでいる上茶谷投手らしい相関図でした。

(竹村岳 / Gaku Takemura)