【本人監修】優勝旅行で両親と一緒に行動…ほぼ家族”な先輩 石塚綜一郎の愛され相関図

育成ドラフトの同期入団…勝連選手は「元気印」

 鷹フル新企画「選手相関図」。プロ6年目の石塚綜一郎選手に聞いてみました。盟友からまさかの口コミで、意外な特技が明かされました。「カラオケで……」。大切にしているのは、3軍時代の思い出。今は“雲の上の存在”になってしまった先輩とは、誰のことでしょう?

 真っ先に名前を挙げたのは、勝連大稀選手でした。2019年のドラフトで、石塚選手が育成1位、勝連選手が育成4位。2001年生まれの同学年で「一緒にやってきた仲ですし、結構なんでも言えるような関係だと思います」と笑顔で話します。

 高卒から入団して6年目を迎えた関係性。「かっちゃんは常に明るくて『元気印』って感じで、すごいなと思います」と信頼を寄せています。一方で、勝連選手も「可愛いですよね。どこにいても、いろんな石塚の話が出てきますし」と、愛されキャラ同士です。そして「あとあれですね……」と、石塚選手の意外な特技を明かしてくれました。

「カラオケに一緒に行ってましたね。イッシーは『JUJU』とか歌います。上手いですよ」

 これもきっと、2人の間柄だからこそ知る意外な一面。いつか歌声が聴ける日が来るかも?

自ら「追加してください!」…意外な存在

 続けて石塚選手は、同学年の選手たちの存在を挙げました。「大卒の人が入ってくる時、最初はマジでライバルやと思っていました。でも話しているとね、同級生ですし」と、少しずつ距離は縮まっていったといいます。廣瀬隆太選手からは「浅めの関係」とまさかの口コミがありましたが、石塚選手も「浅いですね……。いれば話はしますけど。あいつも独特ですし。言われてみれば浅いかも」と同調していました。

「超」がつくほど、チームメートからイジられる石塚選手。「牧原(大成内野手)さんとか、(岩井)俊介とか……」と苦笑い。ですが、自らイジる選手もいます。「大山(凌投手)とはご飯に行ったりするんですけど、僕がずっとボケて、あいつが突っ込んでくれます。村田(賢一投手)も面白いですね。いつも『おう、賢一』って挨拶するんですけど。あいつは知識がめっちゃあるので、いろんな角度からイジれます」と関係性を明かしてくれました。

 育成選手としてプロの世界に入り、2024年7月24日に支配下登録されました。同じタイミングで2桁背番号を掴み取ったのは、前田純投手です。3軍時代にはバッテリーを組んだ経験もありますが「あっちは覚えていないんですよ! 『組んだっけ?』みたいな」と、まさかの暴露。「純さんはもう頭が上がらないですね。もう1軍の主力投手じゃないですか。ずっと3軍でバッテリーを組んでいたのに……」と、石塚選手にとっては大切な思い出のようです。

 欠かせないのは、自主トレを行った巨人・甲斐拓也選手の存在です。昨年に引き続き、今年も2度目の“弟子入り”を果たし「これが日本一のキャッチャーなんだと感じました」と、鍛錬の日々は胸に刻まれました。「バッターとして生かせることがありました。打者目線だと投手のことは考えますけど、リードするのはキャッチャーですから。そっちのことを知れば配球がちょっとずつわかってくる、みたいな感覚があります」。磨きをかける打撃力で、必ず1軍の力になってみせます。

 さらに、石塚選手が自ら「追加してください!」と言ってきたのは、小川真希ブルペン捕手の存在でした。遠征先で食事にいくことも多く、細かい癖まで知る間柄。昨年12月、チームがハワイへ優勝旅行に向かう時は「小川さんが最初は『行かない』って言っていたんです。僕が『ハワイですよ!? 絶対来た方がいいです!』って説得しました。現地では僕、母親、祖父と小川さんでご飯を食べたりしていたので、“ほぼ家族”です」と笑顔で語ります。裏方さんとの絆を大切にするところも、石塚選手らしいです。

(竹村岳 / Gaku Takemura)