「勇にかけようと思った」大絶賛する5月の成長ぶり 大興奮の劇勝、小久保監督の一問一答

モイネロが8回1失点の好投「迷惑をかけた」
ソフトバンクは28日、みずほPayPayドームでの日本ハム戦に2-1でサヨナラ勝ちを収めた。先発のリバン・モイネロ投手は4回に先制点を奪われたものの、その後はスコアボードにゼロを並べ、8回5安打8奪三振1失点と好投。打線は6回まで得点を奪えなかったが、7回2死三塁で野村勇内野手が左前へ同点適時打を放ち、試合を振り出しに戻した。そして9回、周東佑京内野手が右越えにサヨナラ打を放ち、決着した。試合後に取材対応した小久保裕紀監督のコメントは以下の通り。
――サヨナラという展開。
「中盤にチャンスを作りながらも、ね。エラーが絡んでの失点で非常にモイネロには迷惑をかけた。本当は勝ちをつけてあげたかったんですけど、サヨナラで勝ててよかったです」
――9回は犠打でチャンスを作った。采配については。
「9回なので。(点が入れば)サヨナラですし、外野も前に来る。勇にかけようと思ったんですけど、周東で勝負してくれました」
――野村選手は貴重な同点打。
「その前に打っとけ、という話ですけどね」
――モイネロ投手の投球は。
「今シーズン“も”、安定した投球をしてくれていますよね。有原(航平投手)がこの状態の中で、チームの中心として引っ張ってくれている。頼もしく思いますね」
――サヨナラ勝ちという意味は。
「近藤(健介選手)が戻ってきて、早めに勝ちたかったので。よかったです」
――30日から楽天戦。交流戦前、最後のカードになる。
「まずは3連戦の初戦を勝てるように、勝ち越して終われるようにやっていきます」
――攻撃でチャンスを作りながらも……という展開だった。
「勇がよく打ちましたよ。その前に打っていればもっと楽な展開にはなりましたけど、向こうの守備ね。この数試合、見たけど。あんなのおったんやね。渋い顔しているけど。ドラフト5位でしょ?(山縣秀選手) 勇の足であれをゲッツーにするんやから。こっちは守備の綻びが多いし、それが今のゲーム差に繋がっている。エラーしたくてしているわけではないんだけど、レベルを高めるところは高めていかないといけないです」
――日本ハムとの連戦。連敗するか1勝1敗かは大きく違う。
「全然違います。チャンスで1本出なかったんですけど、勇が挽回してくれましたね」
――日本ハムの強さも感じた。
「先発が強い。強いというか先発完投型がいるし、頭数も豊富ですね」
――7回2死三塁というチャンス、野村選手に期待して打席に送り出せる。それほどの成績を残してくれている。
「最後はそういう意味でも送りましたからね。勇にかけようと思っていました。今宮(健太選手)が離脱している期間、5月の成長ぶりがありますから。きょうは勇にかけるつもりでした」
――今宮選手の復帰が近づく中、ポジションも考えるのでは。
「ショートは今宮になると思います。ただ他の使い方を考えたくなる。それだけの姿を見せてくれています」
(竹村岳 / Gaku Takemura)