早朝6時のトレーニング室に“必ずいる先客” ドラ1村上泰斗が感じる緊張感と特別な空気

2024年ドラフト1位・村上泰斗【写真:竹村岳】
2024年ドラフト1位・村上泰斗【写真:竹村岳】

何度も口にする「負けたくない」

 早朝6時。ホークスの未来を担う2人が、黙々と汗を流していた。2023年ドラフト1位左腕・前田悠伍投手と、2024年ドラフト1位右腕・村上泰斗投手だ。ともに高卒でプロの世界に飛び込み、球団が将来の「左右の両輪」として大きな期待を寄せている。2人が顔を合わせる早朝のトレーニングルームには、特別な空気が流れている。

 同じ寮生。「毎日というわけではないですが、起きたら『よし行こう』という気持ちになります」とルーキーはトレーニングルームへ向かう。そこには必ず前田悠の姿がすでにある。「挨拶をするだけで、そのあとの会話はありません」。村上はそう静かに明かす。期待のドラフト1位同士は、なぜ言葉を交わさないのか。

 “無言の空間”には、プロとして胸に秘める覚悟と、互いを高め合う無形の絆があると村上は感じている。そしてそこには密かに燃やすライバル心が隠されているのかもしれない。静寂の先に、2人が見据えるものとは――。

2023年ドラフト1位・前田悠伍【写真:竹村岳】
2023年ドラフト1位・前田悠伍【写真:竹村岳】

先輩の背中から学ぶストイックさと、秘めた対抗心

火の国サラマンダーズ戦との4軍戦に登板した村上泰斗【写真:飯田航平】
火の国サラマンダーズ戦との4軍戦に登板した村上泰斗【写真:飯田航平】

151キロデビュー…渇望する次の舞台

(飯田航平 / Kohei Iida)