「ある意味、寂しい」宇野&石見がスタメンだったワケ 近藤1軍復帰の目処は…松山監督の一問一答

松山秀明2軍監督【写真:竹村岳】
松山秀明2軍監督【写真:竹村岳】

ダウンズ3安打1打点の活躍…指揮官が挙げた課題とは

 ソフトバンクの2軍は22日、ウエスタン・リーグの中日戦(タマスタ筑後)に4-10で敗戦した。先発した又吉克樹投手は3回6失点。その後は5投手が登板した。打線ではドラフト4位ルーキーの宇野真仁朗内野手が「1番・遊撃」、同じくドラフト5位の石見颯真内野手が「2番・二塁」でスタメン出場した。試合後、松山秀明2軍監督が取材に応じた。

――宇野選手、石見選手がスタメン出場。
「期待してしまいますね。ある意味、期待していいのか、よくないのか。複雑な気持ちですけど。内容的にも、守備もそれなりにこなしてくれていた。チームには貢献できている感じはありました」

――5回には2人が連打でチャンスを作り、ジーター・ダウンズ選手に適時打が生まれた。
「内容というかね。ヒットが出ているというよりも自分のスイングができている。そこの方が、見ていても期待を持てるようなバッティング。続けてほしいです」

――1番と2番、遊撃と二塁でスタメン出場させるというのは首脳陣の中でどのように判断した。
「正直、ルーキーだからとかっていう感覚はない。今のチーム状況で、彼らが1、2番を打つのがいいんじゃないかという感じ。ある意味、寂しい部分はある。逆にいうとイヒネ(・イツア内野手)であったり、他の選手だったりが1番、2番を打てるようになってこないと。ルーキーが打つことになって、しかも結果が出ている。僕の立場からするとルーキーに対しては楽しみなんですけど、他の選手も頑張れよ、とは思います」

井上朋也が試合途中から中堅守備へ「見てみたかった」

――又吉投手は前回登板、10日の阪神戦も5回6失点だった。
「中日の打線もいいとはいっても2軍なので。1軍の選手としては出場していないわけなので。打線がいいとはいえ、この打線を抑えていかないと。1軍にいけば数倍のプレッシャーもかかる。そこは残念な結果でしたね」

――先発としての難しさを感じているところ?
「回数的にはもう結構投げている。これは先発だから、というよりも自分のコントロールや精度を上げないと。1イニングは相手のミスショットで済む時もあるけど、イニングが長くなると相手のミス待ちでは終わらないので」

――ダウンズ選手にハツラツさが出てきた。
「きょうの投手にはよかったですね。あとは強い真っすぐをどう弾き返せるか、が課題です」

――2軍に落ちてきた時は表情も暗かった。
「打てない時に深刻に本人自身が打てないことに悩んでいた。暗いというよりは、打てないもどかしさがある感じだった。きょうはヒットがたくさん出てすっきりした感じやないですか」

――井上朋也選手が試合途中から中堅守備に。
「やったことがないから。センターとレフトは角度が違う。内野手からするとセンターが守りやすい。レフトは意外と難しいので、どんな感じになるのかを見てみたかっただけです」

3失策の野手陣「足を引っ張っている」

――風も強かった。
「難しくはないよ」

――藤野恵音選手は、中堅守備で失策もあった。
「自分たちの技術不足であって、風だとかっていう次元の話ではない。外野手としてのベースが乗っかっていないだけで。上茶谷(大河投手)には申し訳ない。最近、野手が投手の足を引っ張っているので」

――大江竜聖投手や上茶谷投手らはどんな投手か理解もしてきた。
「丁寧に低めに、大江は投げている。きょうはちょっと打たれましたけどね。根気強く投げているように見えました。1軍でやってきた投手ですから」

――23日、阪神戦で近藤健介選手が出場する。どんな部分に期待する。
「元気にプレーしてもらうことが期待であって、彼らにすれば打つ、打たないということに関してはすぐに戻ると思う。自分の体が自分の思ったように動くか、そこだけ。逆に楽しみです。どれくらいできるのか」

――守備にも就く?
「1軍にいけば、守らないといけない。守備も視野にあるんで、しっかり守っていけるように」

――どれくらいでゴーサインを出したい?
「あした、どんな感じなのか。今の段階ではわからない。正直、見ていないので。どこまでいけるのか。試合となると初めてなので、見て判断していきたい。あとは本人と話をして進めていけたら」

(竹村岳 / Gaku Takemura)