ベンチの願い、続投の要因…采配中に脳裏を「よぎった」こと 小久保監督の一問一答

徹底した独自取材、データ分析
選手の本音や核心に迫る「鷹フル」

サヨナラ打を放った牧原大成【写真:古川剛伊】
サヨナラ打を放った牧原大成【写真:古川剛伊】

9回に同点と追いつかれるも「気持ちを切らすことなく」

 ソフトバンクは18日、楽天戦(みずほPayPayドーム)に2-1でサヨナラ勝ちをおさめた。打線は5回、1死から秋広優人内野手が二塁打で出塁すると、山川穂高内野手の犠飛で先取点を奪った。先発した上沢直之投手が8回無失点の好投を見せたが、9回に登板したロベルト・オスナ投手が同点に追いつかれた。その後は松本裕樹投手、杉山一樹投手、藤井皓哉投手が楽天打線を封じ、延長12回1死満塁から牧原大成内野手が右前打を放って試合を決めた。試合後に取材に応じた小久保裕紀監督の一問一答は以下の通り。

――最後は牧原大選手が決めた。
「オスナが1点取られた後、中継ぎ陣が苦しい中でゼロに抑えてくれた」

――接戦を制した。
「理想は1-0でしたけど、(9回)ノーアウト二、三塁。あそこを同点で終えたのが勝ちに繋がった。逆転されていると苦しい試合だった。相手の走塁にも助けられましたけど、気持ちを切らすことなく1点で帰ってきたことも勝利に繋がりました」

――改めて、最後の牧原大選手のバッティングは。
「間違いなく初球から振りに行くバッターなので。(西垣投手は)変化球、フォークのピッチャーなので。『高めに抜けろ』って思っていたら、抜けましたね」

――上沢投手も8回無失点。
「7回、8回のピッチングを見て完封させようかなと迷ったんですけど、あの声を出す力投を見た時に、あそこがいっぱいかなと。勝ちをつけてあげたかったですけど、チームとして勝つことが一番なので。次もいい投球を期待しています」

5カード連続の勝ち越し「日本ハムと対戦できる」

――勝率5割。
「今年はまだ貯金をしたことがない。これから移動を挟んで、日本ハムと対戦する。首位を走らせるわけにはいかない日本ハムと対戦できるので、喜びを感じてやりたいです」

――5カード連続勝ち越し。
「きょうみたいに、先発がゲームを作って自慢の中継ぎ陣が抑えていくのがパターン。もともといい投手と対戦すればそんなに点は取れないので。こういうゲームをいかに勝ちに繋げていくのかが大切なので。ブレずにいきたいです」

死球を受けた石塚綜一郎【写真:古川剛伊】
死球を受けた石塚綜一郎【写真:古川剛伊】

サヨナラを呼んだ石塚「実はよぎった」

――石塚選手が死球で繋いだ
「ああなったら勇(野村)、石塚(綜一郎)と。順番はあれでいこうとコーチから提案があったので。石塚は、よう当たるね。実は(死球になることが)よぎったんよ、ほんまによぎった」

――2軍の時から死球が多い選手。
「1軍に呼んだ時も、すごく当たるなって思った。でも、それよりも松本裕、杉山、藤井。あそこをよく抑えてくれた」

――牧原大選手は3回2死一、二塁で好守備を見せた。
「ポジショニングがめちゃくちゃよかった。3、4試合ヒットが出ていなかったけど守備で貢献してくれています。いい集中力を見せてくれました」

――秋広選手が初めての長打。得点にも繋がった。
「あれであそこまで飛ぶんですからね。やっぱりパワーあるなってみんなで話していました」

――松本裕投手が連投。
「きょうは最初からいかせようと思っていました」

――周東選手が2軍戦で復帰している。
「今から確認します。最終決定はしていないので」

(川村虎大 / Kodai Kawamura)