猛打賞の谷川原に…「やっとですよ」
ソフトバンク2軍は7日、ウエスタン・リーグの広島戦(タマスタ筑後)に5-3で競り勝った。先発の前田悠伍投手は3回2/3を投げ無失点。4安打を浴びるなど、走者を許しながらも要所を締め、予定通り60球を投げ終えた。打線は4回1死三塁で、リチャード内野手の中前打で先制。リチャードは6回にソロを放つなど、2安打2打点の活躍だった。7回には2死満塁から谷川原健太捕手がこの日3安打目となる2点適時打を放ち、試合を決定づけた。試合後に取材対応した松山秀明2軍監督のコメント全文は以下の通り。
――前田悠投手は60球で交代を決めていた。
「初回は球威も良くて、148キロぐらいマックスで出ていたけど、それが初回で終わったので。だからそこのところがね、球速が出たからいいという問題でもないと思うんですよね。セットポジションになった時にやっぱり球威が落ちる。きょうは60球で、ある意味、調整登板に近いので、そこは考慮しながら。次の登板ではもう少し良くなってくるのかなとは思いますけどね」
――次回の登板では球数は制限せずに。
「そうですね。ボールのキレも良かったし、内容的には悪くはないと思いますね。彼はいつもそれなりにゲームは作るので」
――中継ぎ投手の結果に明暗が別れた。津森宥紀投手は課題でもある左打者に安打を浴びた。
「そうですね。津森にしても岩崎(峻典投手)にしても、カウント負けしていることが多いので。まずそれでどうやって追い込んでいけるかっていうことですね。いつも苦しい状態でボール投げているというか。そこがずっと課題なんですよね」
――どれだけ自分が楽な投球をできるか。
「真っすぐを投げて、それがファウルになってくれてカウントを稼げているうちはいいんですけどね。それが仕留められてヒットになっていくとずっと苦しいというか。ファウルを取れるような、真っすぐを投げられるようになれば。あとは変化球も生きてくると思うんですけどね」
――谷川原健太選手は3安打。
「久しぶりですよね。やっとですよ。ヒットが出ていなかったので。内容はそんなに悪くなかったですけど、ヒットが出なかったからね。きょうはスッキリしたんじゃないですかね」
――リチャード選手が本塁打。
「彼にしたらホームランも良かったですけど、ランナーサードで、センター前ヒットを打てたという。あの場面で打点を稼げるバッティングの方が、僕はいいと思うので。ホームランは彼はもう打てるので。ランナーサードで三振せずにセンター前ヒットを打てたことの方が、僕からしたら評価が高いですね」
――先制点のような一打が1軍では求められる。
「あそこで三振しているようじゃ、チームの士気も上がらないし。そこでヒットを打ってくれると、チームもベンチも盛り上がる。そこは大きいですよね」
(飯田航平 / Kohei Iida)