柳町達を2番に据えた理由は? 山川は「ほぼ全力では走れない」 小久保監督の一問一答

大関友久の粘りに感謝「大きかったですね」
ソフトバンクは3日、ロッテ戦(みずほPayPayドーム)に5-0で勝利した。先発の大関友久投手は6回無失点で2勝目。その後は杉山一樹投手、松本晴投手、藤井皓哉投手が登板した。打線は4回に山川穂高内野手が6号ソロ。牧原大成内野手が3安打1打点、石塚綜一郎捕手が1安打2打点と得点を重ねた。試合後、小久保裕紀監督が取材に応じた。主なコメントは以下の通り。
――大関投手は粘りの投球だった。
「前半は自分の四球で満塁になって、(カウント)3-2までいきましたけど。力勝負で先制点をやらなかったのは大きかったです」

――山川選手が先制ソロ。
「苦しんでいますけどね。彼の実績で、これくらいで終わる選手ではないので。復調を待っています、きょうをきっかけにして上がっていってもらいたいです」
――5回は牧原大選手の二塁打から、犠打、犠飛で追加点を奪った。
「守備の初歩的なミスで大関の足を引っ張ったんですけど、その後でもあったので。追加点が取れてよかったです」
――6回の3得点については。
「石塚が1、2打席目で苦しんでいたんですけどね。先輩方が作ったチャンスで反対方向に。(二走は)ほぼ走れない山川がいての長打だったので」
「スキルコーチ」がベンチ入り「若い選手ばかりなので」
――きょうからスキルコーチがベンチ入り。選手に与える影響は?
「スキルコーチは本来、1軍では必要ないだろうということでスタートしたんですけど、見ての通り若い選手ばかり。スキルを上げる必要がある選手ばかりなので。城島CBOに話をして早めに動いてもらいました。スキルコーチはベンチ入りしながら選手のサポートをします。伴(元裕メンタルパフォーマンスコーチ)さんはサロンにいたんですけど、現場で戦う中で選手も頼りにしていますので。同じ現場で、同じ温度で戦う方がいいだろうということで、きょうからそうしました」

――今後に向けて。
「まだまだ借金ありますので、あしたもしっかり戦って、勝つだけです」
――サヨナラ勝ちした翌日だっただけに、連勝したかった。
「きのうの勝ちを生かすためにも、きょうは連勝したかったです」
――大関友久投手の内容は。
「もちろん、(カウント)3-2からあの粘りがよかった。先に点を与えない投球をしてくれました」
――失策の後にも耐えた。野手を救う投球だった。
「やった選手は申し訳ない気持ちでいっぱいだったと思う。ゼロで抑えてくれと祈るような気持ちで見ていたんじゃないですか。僕もいっぱいエラーしたので」
柳町の2番には「きょうはそういうオーダー」
――牧原大選手の打撃内容は。
「コーチから指示はしてもらっていますけど、内容は秘密です」
――山川選手は5月1本目のアーチ。
「石川には前回もいい感じだった。配球もあるけど、タイミングが合う投手もいるので。きょうは結果に繋がったので、あした以降も繋がってくれたら言うことはないですね」

――数字に苦労しているのは、コンディション面が理由。
「守備は今外していて、中村晃に負担がかかっている。ほぼほぼ全力では走れていないんですけど」
――下位打線が機能した。
「出ている選手はチャンスですから。これだけ多くのファンの前でプレーができる。必死な石塚がいいところで打ったと思います」
――2番に柳町選手を据えたのは。
「出塁率の高さがあるので。きょうは出塁しなかったですけど、そういうオーダーでした」
――メンタルとは選手にとってどれくらい必要?
「一定レベルの選手には必要です。重要じゃない選手はスキルが足りない。だから2軍には必要ないかなと正直思います。実力を持った選手がなんらかの形でそれを出せなかったら(必要)ですけど。スキルがここ(不足している)の選手が、メンタルの影響でそれが上がることはないです」
(竹村岳 / Gaku Takemura)