10回無死二塁、柳町達に託した「打って逆転を」 厳しい状況も…小久保監督の一問一答

柳田悠岐には「まだ足をつけていないので」
ソフトバンクは29日、日本ハム戦(みずほPayPayドーム)に臨み、1-2で敗戦した。先発したリバン・モイネロ投手は7回1失点。その後は松本裕樹投手、ロベルト・オスナ投手と繋いだ。延長10回に登板した杉山一樹投手が決勝ソロを浴び、2敗目を喫した。打線では、山川穂高内野手が2回に5号ソロを放った。この日、取材に応じた小久保裕紀監督の一問一答は以下の通り。
●試合前
――小久保監督が選手時代に大型連戦で気を付けていたことは?
「特に。9試合、全て出るのが大変やなって。休みがなかったので」
――監督として9連戦で気を付けるところは?
「試合展開によりますよね。投手の連投を含めて。あとは佑京の状態よね」
――松本裕樹投手も連投は解禁。
「4月もそのシミュレーションはあったけど、そういう展開にならなかっただけなので。行く準備はしていましたよ。そろそろ入ってもらいます」
――今宮選手の状況は?
「きょうから出します。痛みには強いやつですけどね」
――廣瀬隆太内野手は親子ゲーム。
「基本、親子ゲームはしない方針なんですけど、方針を曲げても必要かなと。松山さん(2軍監督)に電話してセカンドで使ってくださいと。昼も夜もヘロヘロになって、何か抜けてほしいなと。ずっと(試合に)出ている中で、守りで足を引っ張っているわけですから。諸々含めていかせようという話はしました」
――親子ゲームをさせない方針はコンディション面を考慮してか。
「コンディションは関係ないです。2軍は2軍の組織でスタメンを決めるので。それは僕も2軍監督を経験して、やめとこうと思っただけです。あとはこっちにはアイピッチとトラジェクトアークがあるので。それを打っておけば実戦感覚は大丈夫なので。(廣瀬は)守りだけで行かせているわけじゃないですけど」
――テクノロジーが発達する中でも、守備は地道に練習するしかない。
「守備は考えている時点でミスが出ますよ。体で覚えないと。(打球が)来た瞬間に考えなくても動けるように。それが守備です。バッティングと違って守備はやればやるほど上手くなるので。まあ昼も夜も(試合に)出る時代ではないんですけど。そのくらいしたほうがいいんじゃないですか」
――1軍監督に就任してから親子ゲームに出場させるのは初めてか。
「初めてですね」
――それだけ廣瀬選手への期待は大きい?
「期待というか、それくらいしたほうがいいんじゃないかということです」
――近藤選手がバットを振り出した。
「プログラム通りなので、基本は」
――頑張って早く戻りたがるタイプ。
「今の期限から短くなることはないですよ」
――柳田悠岐外野手は当初5月上旬に競技復帰となっていたが。
「いや、無理無理。全然無理。まだ足をつけていないので。おらんもんとして考えています」
――復帰の目処は。
「全く全く。近藤の場合は何となく立ってきたけど。ほぼ骨折ですからね」
モイネロの投球については「責められない」
●試合後
――最後は粘りを見せた。
「そういう問題ではない。きょうは1-0でという試合だった」
――モイネロ投手の投球は。
「責められない。この厳しい状況で、あの伊藤のピッチングなら、勝つには1-0しかないとは思っていた。あの回(7回)ね、逆転されていてもおかしくなかったけど」
――10回は無死二塁で柳町選手を迎えた。ヒッティングという判断だった。
「いく(走者が出る)前から、ランナーが一塁でも打たせると。柳町の状態と、正義(田中)との相性で。打って逆転を狙うというところでした」
――試合前取材の段階では、周東選手には「スタメン」とも話していたが。
「スタメンやったけど、最終的に話をして。急遽、15分くらいで決めました。打撲なので、5日間あればもうちょっと痛みは引くかなと思っていたんですけど、難しいので抹消しようということになりました」
――7回の守備では、中継プレーで失点を防いだ。
「それはそれ。いいところはいいところです」
(竹村岳 / Gaku Takemura)