ソフトバンクの3軍は24日、独立・群馬との「NPBチャレンジカップ」に10-3で勝利した。藤野恵音内野手が3安打2打点1盗塁、イヒネ・イツア内野手、桑原秀侍内野手、広瀬結煌内野手もマルチ安打をマークするなど、打線は13安打を放つ猛攻を見せた。
投げては先発の藤原大翔投手が5回1安打も7四死球で2失点。アレクサンダー・アルメンタ投手は2回1/3を2安打1失点だった。最後は水口創太投手が締めた。守備では4失策と乱れが出る場面も。試合後の斉藤和巳3軍監督のコメントは以下の通り。
――2戦続けて2桁安打2桁得点。
「打つ方は結構内容も良かったし、追い込まれてからの対応も全体的に良かったので。走塁の面でも練習で取り入れたリードができていた。みんな積極的にやってくれたので、全体としては良かったけど、やっぱ細かいミスはね。エラー4つかな。それ以外でも記録に出ていないエラーもあったので。そういったところを詰めていかないとね。勝ったからよし、打ったからよしではよくないな」
――3軍は『ミスしても試合に出られる』と言っていた。その部分の甘えも。
「そうね。しかも、初めてのミスではないからね。同じ選手が同じミスをしている。過去にもしているところがあるから。そういうことを続けていくと、なかなか上が見えないんで。本人たちがどう思ってるかっていうのが大事。ミスした後のプレーであったりっていうところもやね」
――藤野選手が3安打を放った。
「打つ方はずっといいからね。走塁面も結構目立っていいので。ただ、外野で出場した時と、内野で出場した時とでは、彼のプレッシャーのかかり方がちょっと違うので。彼なりに送球に苦労している部分があるので。そういった面では外野に行くと気持ち的にも楽にはなるけど、外野手としてなら、まだまだ打たないといけない。本人も内野と外野、両方できる方が上に行くにはチャンスも広がるってのはわかっているので。ただ、まだ色々な不安を抱えているので。チーム事情的にも内野を守らせることはなかなか難しいので。この遠征でも、なかなか内野で出るチャンスがないんで。だからこの間チャンスができたのでコーチに相談して、試合中サードを守らせたんですけど、そこら辺の幅はこちらも狭めたくはないし、本人も狭めないように意識はしてもらいたいですね」
――アルメンタ投手の降板は球数?
「うん。大体50から60ぐらいの間で(決めていた)」
――失点したけど150キロ出ていた。
「もう、みんなわかっているのでね。ただ、やっぱ投げるとこういう展開になるんで。ランナーを背負うとか、試合中も投手コーチとバッテリーと話して『いつもこうなるよな』と思って。『なんでやろうな』と話はしてたんやけどね。真っすぐはいいんやけどな。変化球の課題は、もちろん前からあるから。その辺りは改善しないといけないところかなとは思うけどね」
――具体的な課題は。
「変化球の精度。まだカウント取れたりするのがね。真っすぐはここのレベルではもう別に。ファウルを打たせたり、空振り取れたりするから。もう少し違うパターンを自分で作り上げていかないと。言い方は悪いけど、このレベルで苦しんでいるようでは。上に行くともっと状況は変わってくるからね」
――スライダーが少なかった。
「どうなんやろうね、そこら辺は。球種はそんなに多いわけでもないしね。絞られやすいとは思うけどね。変化球の精度はあんまり良くはない。めちゃくちゃ悪いわけではないけど、アルメンタの真っすぐを1球見るだけで、相手は真っすぐに合わせてくるやろうし。だから、それをより効果的にするための球っていうのは必要だと思うので」