決死の盗塁「あれは勇気がいる」 払拭した“ビビり”…首脳陣が絶賛した野村勇の準備

  • 記者:飯田航平
    2025.04.23
  • 1軍
8回、二盗をきめる野村勇【写真:産経新聞社】
8回、二盗をきめる野村勇【写真:産経新聞社】

代走で初球スチール…「きょうは絶対に」

 完璧なスタートを切れた背景には、周到な準備と勇気があった。22日に行われたオリックス戦(みずほPayPayドーム)で、野村勇内野手が気迫のこもったヘッドスライディングでチャンスを広げた。緊迫した場面での代走出場だったが、ベンチの期待に応える完璧な盗塁を決めてみせた。

 8回裏、1点ビハインドの場面で先頭の栗原陵矢内野手が安打で出塁すると、代走として野村がコールされた。マウンドにいたのはオリックスのペルドモ。野村は初球から迷うことなくスタートを切ると、見事なスライディングで二塁を陥れた。

 だが、この盗塁には大きなプレッシャーが伴っていた。状況は無死一塁、打席には4番の山川穂高内野手。一発が出れば逆転となるため、盗塁死するリスクは極力避けたい局面だった。重圧のかかる場面で、なぜ完璧なスタートを切れたのか。そこには確かな理由があった――。

“ペルドモ対野村”の構図…「状況は関係ない」

(飯田航平 / Kohei Iida)