倉野コーチが明かす今後の“投手起用” スチュワートは計算立たず…ヘルナンデスの現状は?

カーター・スチュワート・ジュニア(左)とダーウィンゾン・ヘルナンデス【写真:冨田成美、竹村岳】
カーター・スチュワート・ジュニア(左)とダーウィンゾン・ヘルナンデス【写真:冨田成美、竹村岳】

徹底した独自取材、データ分析
選手の本音や核心に迫る「鷹フル」

大津亮介は週末に2軍で登板

 ソフトバンクは21日、みずほPayPayドームで先発投手陣の練習を行った。練習には、20日の西武戦(ベルーナドーム)で好投した東浜巨投手をはじめ、有原航平投手、リバン・モイネロ投手、上沢直之投手、前田純投手の5人が参加。キャッチボールやトレーニングで汗を流した。29日からは9連戦を控える中、今後の投手起用をどう考えているのか――。練習後に取材対応した、倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)の主なコメントは以下の通り。

――東浜投手の昨日ピッチングを改めて振り返って、いかがですか?
「期待通り、期待以上。もう本当にチームを助けるピッチングをしてくれたので、ありがたかったです」

――大津亮介投手を含めて、その先発の枚数がまた増えたことは連戦もある中で厚みが増した。
「そうですね。それはそうだと思いますね。9連戦も控えていますし、そういう意味ではすごくチームにとっても大きいと思いますね」

――前田純投手は初めてローテに入った。ここまでの評価は?
「期待通りというか、開幕ローテに入っただけのものをしっかり見せてくれているので。それはすごく評価は高いという風には思いますね」

――連戦は今いる1軍メンバーで基本的には戦う?
「それは9連戦だけではなくて、5試合だろうが、4試合だろうが、連戦だろうが、今のメンバーがベストメンバーなので。それでちょっと難しいとなれば、ファームで一番評価の高いピッチャーとの入れ替えにはなると思いますけど。連戦だからどうとか、そういうのはないです。ただ連戦になると、どうしても先発ピッチャーの枚数が1つ足りなくなる。6人では回せないんで、全員中5日っていうなら別ですけど。可能性はなきにしもあらずですけど、そうじゃなければ当然7人目が必要になる」

――そういった意味でも東浜投手の存在は大きい。
「大きいですよ。もちろんもちろん」

――前田純投手を次の楽天戦でぶつける可能性。
「それは可能性はあります」

――来週は9連戦がある。ローテの組み替えも考えている?
「色々パターンをずっと考えていて。9連戦のところも含めて、それはもう何パターンも考えています」

――ダーウィンゾン・ヘルナンデス投手の状態は?
「状態としては上がってきていると思いますね。1軍にいる時よりも。僕らは球の数値も見ているので、抑えた結果だけではなくて、球の質も上がってきているっていうのは確認はできていますね」

――予定通り10日で戻ってくる?
「それは分からないです。色々考えて。今ここで必ず戻ってくるとは言えないですね」

――アメリカに帰国したカーター・スチュワート・ジュニア投手の復帰の目処は?
「今アメリカに戻っているので、正直目処は分からないですね。細かいことは言えない。すぐに戻って来られるわけではない。1軍にね。日本にという意味ではなくて。まだちょっと計算は立たないですね。最初の想定よりはかなり長くかかっているっていうのは事実ですね」

――当初だとどれくらいだった?
「こっちとしては、(開幕から)1か月遅れぐらいでというイメージはあったんですけど、そういう状況にはなかったというところですよね」

――5日くらいで日本に戻ってくるっていうような話もありましたけど、もう少し遅れそう?
「ちょっとそれは分かんないし、僕からは言えないですね」

――先発陣は球数制限なく、いけるところまでいくスタイルになっている?
「そうですね。基本的には。ただ、その状態を見て。悪ければ70球、80球でも交代するわけだし。行ければ120球とかは考えていますね。100球目処でっていうのはもうあまり考えていないです。行けるなら行く、行けないなら行かない。あとは中継ぎのピッチャーも状態が上がってきているので、そことの比較にはなると思いますね。続投するか、代わるかっていうところはですね」

――中継ぎを1枚減らしている状態だが、そこはまた臨機応変に変えていく?
「野手が17人なんで、どっちにしてもピッチャー9人だと1人あがりがでる状態だったので。それをずっとやってきたんですけど、今はあがりを作らずに8人というところですね」

――松本裕樹投手は登板した翌日は外れていたが、連投も考えていく?
「そうですね。それはもう考えています」

――大津亮介投手が今日は練習にいなかった。
「休みです」

――今週は2軍で登板する予定?
「そうですね。今週は2軍戦で予定しています」

――どこで投げる予定ですか?
「週末です。名古屋ではないです」

(川村虎大 / Kodai Kawamura)