2軍で奮起を期待する2人「呼ばれなかった現状を」 松山監督が言及…石塚の昇格理由は

松山秀明2軍監督 【写真:飯田航平】
松山秀明2軍監督 【写真:飯田航平】

谷川原のリードを褒めるも…

 ソフトバンクの2軍は19日、ウエスタン・リーグのオリックス戦(タマスタ筑後)に7–4で勝利した。先発の板東湧梧投手は7回無失点の好投を披露。8回から2番手で登板した岡田皓一朗が4点を奪われたが、宮里優吾投手が後続を断ち、逃げ切った。打線は2回に井上朋也内野手、笹川吉康外野手の連打でチャンスを作ると、イヒネ・イツア内野手らの適時打などで一挙に5点を奪い、試合を優位に進めた。試合後、取材に応じた松山秀明2軍監督の主なコメントは以下の通り。

――板東投手が7回無失点の好投だった。
「今日は本当にコントロールも、ボールの高さも安定していましたね」

――左打者に2つの死球。インコースに課題を持ってというところ?
「攻めていくという気持ちが今日は結構強かったというか。それがデッドボールになってしまって相手には申し訳ないですけど。攻めたピッチングができたような感じはしますよね」

――これまでとは違った投球だった?
「それがこういう結果に繋がった。インコースも投げながら、緩いカーブも使って、的を絞らせないというか。谷川原のリードもね、良かったように思う」

――谷川原選手はリードが良かっただけに、パスボールがもったいなかった。
「そうなんですよね。それまでの難しいワンバンを止めているのに、一番簡単なやつを逸らしてしまうので、そこがちょっとね。あそこを練習していくことが大事なとこなので、ちょっと目を切るのが早かったかなっていう」

谷川原健太と板東湧梧【写真:飯田航平】
谷川原健太と板東湧梧【写真:飯田航平】

――宮里投手もいい投球だった。
「2軍では久しぶりの登板だったのでね。どれぐらいのボールを投げられるのかっていう感じで僕らは見ていましたけど。真っすぐも変化球もそれなりに投げられていたんで、良かったなという感じです」

――これからもっと状態を上げていかなきゃいけない。
「まだ20球を超えると、ボール(の球威)が落ちるんで、そこはやっぱり課題ですよね」

――石塚綜一郎選手が1軍に合流。外野手としても期待されてのこと?
「そうですね、元々レフトのポジションも守っていた選手なんでね。それとファーストっていうことなので。どっちかというと、バッティングの方がメインで1軍の方に呼ばれたので。そのバッティングで結果出してほしいとは思いますね」

――1軍の選手に怪我が多い状況は、ファームの選手にとっては大事な時期になる。
「そうですよね。1軍の勝った負けたっていうことはね、監督首脳陣が考えることであってね。選手たちは全力でいい成績を残していくことが目的なので、チーム状況関係なく個々がやってくれればいいと思いますけどね」

――いつでも呼ばれてもいい状態を作っておくことが大切。
「だからこうやって2人(笹川吉康外野手とリチャード内野手が居残り練習)で打っているんじゃないですか? そういうタイミングもあるし、石塚が上がったことによって、笹川も奮起しないとダメだし。そこはやっぱりみんなライバルなんでね」

――石塚選手が打撃で2軍から呼ばれているのであれば、笹川選手もリチャード選手も負けられない。
「笹川も呼ばれなかったっていう現状をね。自分たちがもう1回呼ばれるように成績を出していくしかないんでね」

(飯田航平 / Kohei Iida)