包帯固定で帰路…正木智也が語った“現状” ベンチで飛んだ「担架!」、同僚の証言

うずくまる正木智也【写真:小林靖】
うずくまる正木智也【写真:小林靖】

包帯を巻いて帰路へ…小久保監督も「厳しい」

 静まり返った一塁ベンチでどこからともなく「担架!」と声が飛んだ。離脱者が続出するホークスをさらなる悲劇が襲った。正木智也外野手が18日の西武戦(ベルーナドーム)で左肩を痛め途中交代した。5回の第2打席、今井の152キロ直球をフルスイングをした際に異変は起こった。

 左手一本でフォロースルーすると、そのまま倒れ込んだ。左腕付近を抑え、苦悶の表情を浮かべた。トレーナーと共に最後は歩いてベンチへ。代打を送られた。

 そのまま病院に直行。タクシーに乗り込んだ正木の左肩には茶色いテーピングが巻かれていた。小久保裕紀監督も試合後、「厳しいでしょうね」と心配そうな表情を見せた。その後、一度球場に戻った正木が明かした現状は――。

「やった時は痛かったですが、まぁわからないっす。診断結果が出ていないのでなんとも」。茶色いテーピングから白い包帯に変わっていた。痛々しい左肩とは裏腹に表情は思ったほど暗くなかった。小久保監督は「亜脱臼だと思うんですけど、病院へ行っているので。詳しくは診断結果で」と話していた。

 負傷直後、正木は肩を下げないように肘部分を押さえていた。ベンチから見ていた緒方理貢外野手は「肘がいったかと思いました。肘だと脱臼とかないじゃないですか。いわゆる『飛んだ』みたいな。肘が折れたのかと思いました」。そのくらい壮絶だったことを意味していた。

 試合後、奈良原浩ヘッドコーチも「病院に行っているので、現状はわからない。診断結果を見てからですね」と説明する。チームはここまで近藤健介外野手、柳田悠岐外野手が離脱し、周東佑京内野手の左膝の状況も芳しくない。小久保監督も「これがホークスの戦い」と話すように、今いるメンバーで最善を尽くすしかない。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)