倉野コーチが語るモイネロの変化 “大黒柱”に寄せる期待…「去年は手探りだった」

上沢直之はマウンドから投球練習
ソフトバンクは14日、みずほPayPayドームで先発投手練習を行った。練習にはリバン・モイネロ投手、東浜巨投手、上沢直之投手、大津亮介投手、前田純投手の5人が参加。雨天で中止になった13日のロッテ戦(ZOZOマリン)に先発予定だった上沢は、マウンドから投球練習を行うなど精力的に汗を流した。取材対応した倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)の主なコメントは次の通り。
――上沢投手はマウンドで投げていた。きのう投げられなかった分(の調整)というイメージか?
「きのう投げれなかった分っていう感じではないですけど。いつも(球数は)多いので」
――上沢投手はローテーションを1度空ける?
「僕からは言えないです。いずれ分かると思いますけど、僕の口からは言えないです」

――東浜投手に関して映像を見たということですが、2軍でも良い投球を続けていることについての評価は?
「いい状態を維持できていると思いますし、いつ1軍で投げてもいい状態だと思ってます」
――大津亮介投手が抹消。近いうちに東浜投手の1軍昇格も?
「はい」
――有原航平投手がきょうはいなかった。
「きょうは休みです」
――勝ちパターンのところでロベルト・オスナ投手が失点している。
「心配はしていないです」
――中継ぎ陣を多く使った先週。昨日の中止は大きかったか?
「大きいと思いますね。先週は結構登板機会がありましたので。昨日の休みは大きかったなとは思います」
――9回に起用するオスナ投手以外は固定しないとのことだったが、開幕からの中継ぎ陣への信頼度は変わっていない?
「そうですね。変わっていないですね」
――先発ローテの中でリバン・モイネロ投手はどういう存在になっている?
「開幕前から言ってるように大黒柱の1人なので。有原とモイネロ、2人の大黒柱っていうのは変わっていないですね」
――有原投手が立て直している中、モイネロ投手が白星を挙げている理由は?
「去年は手探りだったものが、やるべきことがしっかり確立できたというか。ルーティンがしっかりできたので。去年1年間で『こうすればいいんだ、こうすればもっと上に行けるんだ』っていうのがわかって。ルーティンがすごくしっかりしているので、そういうところはいい要因じゃないかなと思っています。去年よりもパフォーマンスが上がっていますので、そういったところが今の結果に結びついてるのかなとは思います」
――具体的に去年と今年で何が一番違う?
「1球1球の質が上がっているので。ストレート、カーブ、チェンジアップ、スライダー、全ての球種で質が上がっているんで。それが全体的なパフォーマンスアップに繋がっていると思います」
――今後登板を重ねるごとに球数は増えていく?
「中6日で先発してる以上は、シーズンがもうちょっと進んでくれば120球っていうのが目安になってくるかなと。110から120が。100球では少ないですよね。今はしょうがないというか、そういう時期ですけど。もっと進んでこれは120球は当たり前、みたいな先発陣にはしていきたいですよね」
――どのピッチャーも徐々に増やしていく方針?
「オープン戦と違って、緊張感が上る分、負荷が一気に上がるので。それを考慮しながら、1年間通してハイパフォーマンスを維持するという意味では出だしにあまり負荷をかけすぎるとっていうところがありますので。そこは考えています」
――上沢投手はどのようなテーマできょう練習していたのか?
「テーマはないです。試合に向けた調整です。その中で微調整は当然するので。それはもう日々どのピッチャーに対しても微調整は必要になってくると思うので、その範囲内ですよね」
――前田純投手について。前回の登板を踏まえ、次に期待する部分は?
「残った課題も当然ありますけど、今は比較的にいい状態にはあるので、それをちゃんと維持できるように。初めて1軍のローテで回っていくので、どうしても疲労は蓄積していくので。疲労でパフォーマンスが落ちる事が多いので、そこですね。中6日のルーティンをしっかりしていくっていうところが一番大事かなと思います。技術的にどうこうっていうのは今はないですね」
――大関投手も本来の姿に戻ってきた感じか?
「明らかに去年よりも出力が出ているんで。大関とも常々話すんですけど、出力は絶対求めていかなければいけないけれども、去年の良さっていうのを失わないようにっていうのを前提でやっていますので。出力が上がってスピードも上がったけど、全然結果が出ないよねってなると元も子もないので。スピード上げることが目的ではないんで。勝つことが目的なんで。だからそれをしっかり話し合いながら、間違った方向に進まないようにっていうのは、常々2人で話し合ってはいますね」
――一時期は投手陣の失点も重なったが良くなってきた要因は?
「ピッチャー陣だけじゃなくて、野手とピッチャーの信頼関係も含めて。やっぱりピッチャーが大量失点してしまうとどうしてもそういう流れになってしまうので。とにかく大量失点だけは避けようっていうのはピッチャー陣としてはありますので。僅差であれば、バッターも打ち返してくれると思いますし。でもピッチャーとしては、もうシンプルにとにかく失点を少なく。あまりチーム全体の勝敗を先に考えないようにっていうのはありますよね。それがうまくできてきたのかなと。ピッチャー陣に関しては、自分たちの本来の力を出せてきているのかなと思っています」
(飯田航平 / Kohei Iida)