指揮官絶賛…育成・宮崎颯に秘める可能性 TJから復活、グラブに残した“手術痕”

  • 記者:飯田航平
    2025.04.04
  • 1軍
宮崎颯投手【撮影:飯田航平】
宮崎颯投手【撮影:飯田航平】

松山2軍監督も絶賛…「本当に素晴らしい」

 投げられることの喜びを全身で表現する。今季3年目を迎えた育成の宮崎颯投手の好投が続いている。2022年の育成ドラフト8位で東農大から入団。しかし、左肘に異常が見つかり、いわゆるトミー・ジョン手術を受けた。2023年の登板はなく、昨季の途中からは3軍や4軍で登板を重ねていた。

 リハビリ期間とは別人のような表情を見せたのは、春季キャンプ中からだった。状態の良さを感じさせる笑顔は、昨年はあまり見ることができなかった。元々“練習の虫″。昨年はリハビリ組の練習が終わった後も、たった1人でネットに向かって投球を繰り返していた。森山良二リハビリ担当コーチ(投手)からは「練習やり過ぎ注意」の指示が出されるほど。投げられないもどかしさがあった。

 今季は2軍のマウンドで躍動している。3日の中日戦では2番手として4回から登板。3回を投げて無失点の3奪三振の好投を見せた。見守った松山秀明2軍監督も「本当に素晴らしいですよね」と絶賛した。そんな左腕のグラブにはある言葉が刺繍されている。「綴りを間違えてしまったんです」と語るエピソードと、その言葉を刻んだ意図には、宮崎の人間性が溢れていた。

宮崎投手のグラブ【撮影:飯田航平】
宮崎投手のグラブ【撮影:飯田航平】

実感する…「ようやく野球をしているな」

(飯田航平 / Kohei Iida)