敵地どよめく「身体能力をグラウンドで」 異色の育成オールドルーキーの可能性

  • 記者:飯田航平
    2025.04.03
  • 1軍
大友宗【撮影:冨田成美】
大友宗【撮影:冨田成美】

プロ初本塁打に安堵…「やっと出た」

 オールドルーキーが躍動する。育成ドラフト3位で入団した大友宗捕手がファームで存在感を高めている。「今年が勝負だと思っているので」。今季で26歳を迎えるルーキーは並々ならぬ覚悟でプロの世界に飛び込んだ。1年目での支配下登録へアピールを続ける中で確実な成長曲線を描いている。

 衝撃的だったのは、1日にナゴヤ球場で行われたウエスタン・リーグの中日戦でのプレーだ。「9番・捕手」で先発出場。この日は1安打を記録したが、観客の目を釘付けにしたのはその強肩だった。3回2死、先発の村田賢一投手が安打を許すと、一塁走者がモーションを盗んで完璧なスタートを切った。誰もが楽々セーフと思った瞬間、大友は矢のような送球を見せる。判定こそセーフだったものの、1軍ならリプレー検証が行われてもおかしくないほどの際どいタイミングに、敵地のスタンドもどよめいた。

 翌2日もスタメン出場。1点ビハインドの2回には、追い込まれながらも左前に同点打、4回にはレフトスタンドへプロ初本塁打となる豪快な3ランを放ち、この日の全打点を叩き出した。「やっと出たな、という気持ちです」と爽やかな笑顔を浮かべた。プレーでも結果でも著しい成長を見せる大友だが、すべてが順調なわけではない。「野球人生に悔いを残さないように」――。自身の持ち味を発揮できずにいた時期があった。

細川コーチも認めた大友の“急成長”ぶり

大友宗選手と細川亨バッテリーコーチ【撮影:飯田航平】
大友宗選手と細川亨バッテリーコーチ【撮影:飯田航平】

(飯田航平 / Kohei Iida)