今宮健太「今年は無理なんかな」 1軍復帰戦で語った全て…開幕スタメンへの思い【一問一答】

広島戦に出場した今宮健太【写真:冨田成美】
広島戦に出場した今宮健太【写真:冨田成美】

1軍復帰戦で2安打をマーク「謎の緊張が凄いあった」

 ソフトバンクの今宮健太内野手が21日、1軍に合流した。みずほPayPayドームで行われた広島とのオープン戦ではさっそく2安打2打点を記録し、自らのバットで“快気祝い”。開幕まで残り1週間での1軍復帰は、チームにとってこれ以上ない朗報となった。当初は全治2か月と診断されるなど、開幕に間に合うかは不透明だっただけに「今年は無理なんかなというのもあった」と本音を明かした。この日の取材対応での主なコメントは次の通り。

――今年初の1軍戦はどんな気持ちで臨んだ?
「いや、まずは緊張しました。毎試合毎試合緊張はするんですけど、最後のオープン戦3試合で上がってきたので。初めて味わう緊張感で。めちゃくちゃ緊張しました」

――守備について。
「早い段階で打球が飛んできたことは、すごく良かったなと思いますし。打つ方もそうなんですけど、しっかりディフェンスの方でやっていかないといけない選手だと思っているので。これからだと思います」

――ストライクが来たらスイングするというイメージだったか。
「そうですね。2軍の方でも十数打席は立ちましたけど、いい感覚、悪い感覚がある中で、らしいヒットが打てたんじゃないかなと思いますし。スイングしようと思ったので、まず振ることができたのが良かったかなと思います」

――周東佑京内野手の適時打で生還した。
「ある程度、帰塁だったりとか、全部できたので良かったんじゃないかなと思います」

――2打席目はチャンスで打った。
「もうしっかりスイングしようと思ったので。僕自身も本当に余裕があるわけでもないですし。この3試合のなかでしっかり結果を残して、やっていかないといけないっていう。自分の中でプレッシャーをかけてるので。そういった中で、今日もひとつずつスタートして結果が出たことは、良かったかなと思います」

――予定は3打席でしたが、今後は。
「連戦もあると思いますし、色々な兼ね合いもある中だったと思うので。そういった中で、イニング守りましたけど、しっかり走れましたし、帰塁でしっかり帰れましたし。そういったものが全て、ある程度できたんじゃないかなと思うので。この緊張感と、PayPayドームで野球をやったバチバチ(張り)は明日来ると思うんで。それは分かってるので。しっかりとやっていきたいなと思います」

――開幕前に戻ってこられた。
「程度はそんなに重くはなかったので、しっかり合わせて。少ないチャンスの中で勝負できたらなという思いで、ずっとやってきたので。そういった中で、初日はクリアできたので。明日、明後日とゲームがあるので必死こいて頑張りたいと思います」

――いい緊張感でプレーできた。
「出遅れた分、やらないといけないっていうのは、自分なりのプレッシャーをかけてる部分もあるので。オープン戦とはいえ、強い気持ちを持って残り2試合やっていきたいなと僕自身は思っているので。あまり開幕どうこうは思っていないですし。まずはこの2試合。残り2試合を終えたいなと思います」

――ファーストストライクで安打が出た。
「2軍でもあんな打球を打っていなかったので。自分でもびっくりしましたけど。謎の緊張が凄いあって。そういう緊張感の中でも、まず今日やれたのは良かったかなと思いますし。何よりも結果が出て、まずはほっとします」

――2軍とは違う緊張感。
「そうですね。戻ってきたからにはパフォーマンスは100%出して。『大丈夫だな』って思わせる所っていうのは、すごく僕にとって大事だなと思っているので。特にディフェンスの面では。そこができなければ、ホームランを50本くらい打たないといけないので。1番はやっぱディフェンスだと思ってますし。そこで色々なプレーができたことが良かった」

――守備について。
「ピッチャーが打ち取った打球をアウトにすることがすごく大事ですし、そういった中で3、4球飛んできましたけど、うまく捌けたかなと思います」

――リハビリ期間はどういう気持ちで?
「キャンプ中に離脱した時も言いましたけど、S班として動いた中で怪我してしまったのはすごく情けないというか、申し訳ない気持ちがすごいあったので。そうなったときは少ないチャンスの中で、結果を残していかないと、もう開幕には出れないと思ったので。そういう気持ちで、リハビリを過ごしました」

――左翼に柳田選手がいた。
「ちょっと違和感がありますね。ちょっと連携をしっかり取っておかないと」

――2軍戦が1試合雨で中止になったが、開幕までの消化試合数は?
「そうですね。やっぱり打席に立ちたかったというのはありますし。筑後での2試合は正直、不安なところはあったんですけど。阪神の遠征に行ってから、不安が一切なくなったので。試合数を重ねていった中で本当に良かったなと思いました。不安がある中でのショートのプレーっていうところは、流石にしんどい部分もあるんで。とりあえず今日終わりましたけど、また明日あるので、いつも通りのプレーをしようと思います」

――12年連続で開幕ショートについて。
「そこを目指してやっていましたし、正直ああなった時は『うわー、今年は無理なんかな』というのもありましたけど、チャンスがあるということだったので。その気持ちを持ってリハビリをやって。少ないチャンスの中で結果を残してやろうと。ある程度自分の中でいいプレッシャーをかけながらやってきたので。今日を良い形で終えられたのは良かったかなと思いますが、また明日、明後日とゲームはあるので。必要と思われるプレーをして行きたいなと思います」

(川村虎大 / Kodai Kawamura)