恥ずかしがる正木智也…赤面で人生初の演技に挑戦 自ら明かす“パテレ”撮影の裏側

正木智也【写真:冨田成美】
正木智也【写真:冨田成美】

「パテレなしでは生きていけない」正木と柳町、実は存在したもう1人の候補

「パーソル パ・リーグTV」は13日に、新プロモーションムービーを公開した。ホークスからは柳町達外野手と、正木智也外野手が登場。正木と、取材に立ち会った西田哲朗広報の言葉から、撮影の裏側に迫っていく。

 昨シーズン、柳町は73試合に出場して打率.269、4本塁打、40打点。2度のサヨナラ打を放つなど、勝負強さを発揮してチームを救った。正木は80試合に出場して打率.270、7本塁打、29打点。プロモーションムービーに選出されたのも、活躍したことを印象づけられた証で「嬉しかったです。他の球団もすごい人ばかりだったので」と笑顔を見せる。

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 廣瀬隆太内野手も含めて“慶応3兄弟”とも呼ばれた。クールな2人からは想像できなかったお茶目な内容となっている。正木は少し顔を赤くして、撮影を振り返った。

「恥ずかしかったです。でも、恥ずかしがっているのは逆に恥ずかしいと思ったので……。『それなら思い切ってやった方がいいよ』って哲(西田広報)さんにも言われたので、頑張りました」

 公開された映像は、寝ている正木が飛び起き「パテレが見たい!」と声を大にするところから始まる。「パテレなしでは生きていけない」というシーンでは、ウルウルの表情で全力の演技だ。クールな25歳なりに「マジで頑張りました。台本みたいなのを1週間くらい前にもらったんですけど、それを見ただけで『大丈夫かな』って思いました」と照れ笑いした。

 当然だが、“演技”の経験はない。「客観的に自分の顔を見ることってないじゃないですか。なんだか新鮮でした。表情を作らないといけないのが一番難しかったです」。昨秋に行われたファンフェスティバルでは、同じくプロモーションムービーに出演し、シックなタキシードに身を包んだ。「あの時“大根役者”って言われたんですけど、それよりは良かったんじゃないですかね」と出来栄えに頷いた。

 正木と柳町は、西田広報による“グッドチョイス”。撮影は春季キャンプ中に行われ、20分ほどで終了したという。「遅かったでしよ。夕方5時くらいからでしたし」。実は川瀬晃内野手も候補の1人だったが、第1クールに負傷離脱したことで慶大卒の2人へとすぐに決まった。「くだけた内容の撮影で、2パターンありましたから。年上なので、柳町に優しい方を」と明かす。純粋に年功序列の要素が働いていたようだ。

 終始、恥ずかしがっていたという正木の様子。どのようにして西田広報は背中を押したのか。

「撮影監督の人も褒めていましたし、頑張っていたと思いますよ。ちゃんとやり切っていたので。中途半端にやるのが一番見栄えも悪い。チームを代表して、こちらも選んでいる。野球ファンの方々も、楽しみにしていると思うし、どっちみち、やるんだったら思い切ってやる方がいいので。恥ずかしがってしまうのって、後から見ても後悔するじゃないですか。俳優になったつもりで、全力の方がいいかなと。ああいうものって、これからもずっと残るものですしね」

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 昨シーズンを振り返り、正木が選ぶベストプレー。8月23日の日本ハム戦(エスコンフィールド)、延長10回に宮西から放った3号ソロアーチだ。決勝点にもなっただけに、印象的。「あれが一番いいホームランでした。宮西さんっていういいピッチャーから打てましたし、センターに大きいのが打てたのも、自分の成長を感じられました」と、感触は今も手に残っている。

 もっともっと自分たちのプレーで「パテレ」に取り上げてもらえるように。「達さんよりは上手いでしょ? 上手くないですか? へへへ」。“慶応3兄弟”の次男は、演技に関しても長男には負けていないだろうと胸を張っていた。

(竹村岳 / Gaku Takemura)