栗原陵矢の現状は? 負傷交代から一夜、本人がコメント…過去に大怪我を負った左膝の状態は

栗原陵矢【写真:冨田成美】
栗原陵矢【写真:冨田成美】

11日の巨人戦でフェンスに激突…今後は様子見ながら調整へ

 栗原陵矢内野手が12日、自身の状態について口を開いた。前日11日に行われた巨人とのオープン戦(長崎)、2回の守備で三塁方向のファウルフライを追いかけてフェンスに激突。自力では起き上がることができずに、担架に乗ってグラウンド離れていた。

 容態が心配される中、栗原はみずほPayPayドームには来ていたものの、グラウンドには現れず、チームが試合前の練習を行っている時間帯に球場を後にした。2022年3月には守備の際に交錯し、左膝前十字靱帯断裂で1年間のリハビリ生活を送った過去がある。「大丈夫ですか?」の問いに対して、自身が現状を明かした。

「わかんないです。大丈夫かどうか」

 率直な思いを吐露した。強がりとも不安とも受け取れる表情だった。病院での検査結果については「結果はまぁ色々……」と言葉を濁し、詳しい内容は明かさなかった。過去に怪我をした左膝の状態について触れられると、「いえいえ、大丈夫です。そっとしておいてください」と笑顔を見せつつも、多くを語ることは避けた。

「ちょっと自分は今日、本人とは話していなくて。トレーナーからの報告だけで話をしています。明確なのかは定かではないけど、明日から試合にも出られるというレベルではないと思う。『開幕どうなの?』っていうのもわからないけど。どちらにしてもここ2、3日の試合は無理じゃないかな。まずはいつから練習できるかというところ」

 こう明かすのは奈良原浩ヘッドコーチだ。栗原の状態を心配したした上で、さらに続ける。「ある程度監督にも話を聞きながら。今こっちにいるメンバーで考えた時に、選択肢的に5通りも6通りもあるわけじゃない。そうなればメンバーは限られますよね。今日からの試合は、ある程度その辺も視野に入れながらやります」。

 今後は別メニュー調整を行いながら様子を見ていくことになる。左膝が心配されたが、フェンスにぶつかった時に痛めたのは右脇腹。左膝もぶつけはしたが、軽傷で済んでいることを球団広報がコメントした。

 チームにとって、栗原の離脱は大きな痛手となる。主軸として今季も期待されているだけに、選手起用についても練り直す必要が出てきた。開幕に間に合うのかは現時点では定かではないが、栗原の言葉にもあるように、現状を楽観視できない状況ではあるだろう。1日も早い復帰が待たれる。

(飯田航平 / Kohei Iida)