牧原大成にちらつく“最後の時” 中村晃から感じる30代中盤の代償「もう若くない」

華麗な守備を見せる牧原大成【写真:荒川祐史】
華麗な守備を見せる牧原大成【写真:荒川祐史】

鷹フルの単独インタビュー…中村晃と松田宣浩から感じさせられた“悟り”

 強烈な思いを口にした。二塁に誰よりもこだわってきた男の偽りのない思いだ。「正直、試合に出ないことには始まらない」。ソフトバンクの牧原大成内野手が、鷹フルの単独インタビューに応じた。「去年の晃さんを見ていたら……」。中村晃外野手の姿から、自らのキャリアに対する危機感を抱いていた。

 2022年は中堅としても出場を重ね、規定打席には2打席届かなかったものの打率.301を記録。通算610安打で、2023年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では世界一を経験した。同年オフに就任した小久保裕紀監督に訴えたのは、二塁で勝負がしたいという気持ち。ユーティリティプレーヤーとして、かつては「ジョーカー」と呼ばれた男が退路を断った瞬間だった。

 結果的に2024年は78試合に出場。右脇腹を痛めて2か月半の離脱を経験するなど、チームはリーグ優勝しながらも悔しさを味わうシーズンとなった。「1年間、戦ったことがないので、数字(の目標)と言われても見えてこない。まずはしっかりと1軍で試合に出続けることを目標にしたいです」。離脱さえしなければ、自分は戦える――。言葉の節々から、自信が伝わってくる。

談笑する牧原大成(左)と中村晃【写真:竹村岳】
談笑する牧原大成(左)と中村晃【写真:竹村岳】

(竹村岳 / Gaku Takemura)