夢破れた一戦で…有原航平の言葉は「謎のままだった」 大量失点後、岩井俊介に響いた“金言”

  • 記者:飯田航平
    2024.11.11
  • 1軍
ソフトバンク・小久保裕紀監督、岩井俊介、有原航平(左から)【写真:栗木一孝】
ソフトバンク・小久保裕紀監督、岩井俊介、有原航平(左から)【写真:栗木一孝】

エースの言葉が今後を考える“きっかけ”に

 放心状態の中でも、忘れられない言葉があった。「答えは教えてくれないんです」。2勝3敗で迎えたDeNAとの日本シリーズ第6戦。勝負を分けたのが5回だった。4点差とされ、なおも1死満塁の大ピンチで、登板したのがドラフト2位ルーキーの岩井俊介投手だった。

 3番・牧を二直に打ち取り2死満塁としたが、4番・オースティンに押し出しの死球。筒香に走者一掃の二塁打を浴び、続く宮崎にも中前に適時打を運ばれ、試合の趨勢は決した。「試合を壊してしまった……。僕が壊しました、確実に」。悪夢のようなイニング。スコアボードには「7」の数字が刻まれ、平常心ではいられなくなっていた。

 ベンチに戻っても頭の中は真っ白。鼓動は速いままだった。「マジでぶっ飛びました。頭に入ってこなかったです」と振り返る。敗戦から1週間経っても、チームメートからかけられた言葉をすぐには思い出せないほどだ。そんな岩井だが、たったひとつだけ忘れられない出来事があった。「冷静だな。この人すごいなと思いました」。降板後に岩井の肩にそっと手を置き、話しかけた選手がいた。

(飯田航平 / Kohei Iida)