柳田悠岐の打撃は“落合博満・松井秀喜級” 通算成績からは見えぬ…球史トップ5入りの証とは

  • 著者:DELTA
    2024.10.16
  • 1軍
ソフトバンク・柳田悠岐【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・柳田悠岐【写真:荒川祐史】

通算成績からは見えない柳田の「打撃貢献」とは

 圧倒的な強さで今季のパ・リーグを制したソフトバンク。日本シリーズ進出をかけ、16日からはクライマックス・シリーズ(CS)ファイナルステージが始まるが、その前に心強い戦力がチームに帰ってきた。柳田悠岐外野手である。

 柳田は5月31日の広島戦(みずほPayPayドーム)で右太もも裏の肉離れを起こし、チームを離脱。そこから約4か月もの時間が空いたが、9月30日にようやく1軍復帰。同日のオリックス戦(同)の第1打席でヒットを放つなど、さすがの打棒を見せた。主砲を欠きながらも歴史的な強さを誇ったホークス打線において、柳田の復帰はまさに“鬼に金棒”。チームとしては日本一奪取に欠かせない存在だろう。

 長年チームを支えてきた柳田は、これまで毎年のようにNPBトップクラスの打撃成績を残してきた。たびたび「現役最強打者」とも評されるが、意外にも主要打撃タイトル(打率、本塁打、打点)のうち、首位打者を2度獲得しただけにとどまっている。通算成績は264本塁打(歴代65位)、890打点と歴代でも上位とはいえず、数字の面だけ見れば往年の強打者に見劣りすると感じるファンも多いだろう。

 しかし、セイバーメトリクスの視点で見た場合、柳田は“歴代屈指”。落合博満(元ロッテなど)や、松井秀喜(元巨人など)といったレベルの打者と同格との評価することができるのだ。通算成績では往年の大打者に見劣りする柳田が、なぜ歴代最強クラスの打者と言えるのだろうか。

“セイバーメトリクス的2冠王”4度獲得は柳田と王のみ

打撃指標「wRAA」の通算はNPB歴代12位

落合や松井に迫る歴代最強クラス…柳田の「瞬間最大風速」

歴史的な強打者がNPBでキャリアを全うする最後の例となるか

DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する「1.02 Essence of Baseball」の運営、メールマガジン「1.02 Weekly Report」などを通じ野球界への提言を行っている。(https://1point02.jp/)も運営する。